なかしまみさ "ツミデミック" 2026年6月22日

ツミデミック
ツミデミック
一穂ミチ
ずーっと気になってたけどなかなか借りる機会がなくて、見送ってた本。 図書館でようやく借りました~。 読み始めはなにをテーマにした作品かよく分からなかったんだけど、読んでるうちにコロナ禍を題材に、それを契機とした犯罪が絡んだ短編集なのかと気付いて、ふとタイトルを見て、なるほどな!と。 パンデミックをもじってたのね。 ほんとに2020年から5年ほどは一体何だったのだろうと。 絶対コロナにかかりたくなかったし、人と会うのもぎりぎりまで迷ったりしてたし、会ったとしても、これがきっかけで感染したらどうしようという不安といつも隣り合わせだった気がする。 異常な5年間。 この5年間、私は絶賛乳幼児の子育て中で世間と隔絶されてたので、そこまで辛かった記憶は無いけど、渦中で社会生活を送っていた人は少なからず色んな孤独や葛藤と戦ってきたんだろうなぁって。 そういう人たちが、孤独をきっかけに色んな犯罪に繋がってたかもしれないし(犯罪を犯す側も犯罪に巻き込まれる側も)、これは架空の、でも誰にでも起こり得た物語だったのかなと。 イヤミスももちろん大好きなんだけど、私はやっぱりほっこり系も同じだけ好きなので、特別縁故者から始まり、祝福の歌、さざなみドライブという流れがもう最高に良かった。 この話の順番は、きっと一穂さんの仕掛けですよね?? 希望に向かって進んでいくような、後味の悪くない短編集だったかなと思います。 これは渦中に読んでたらどんな気持ちで読んだのだろう。読む人の境遇、時期によってかなり感想が左右されそうなそんなお話たちでした。
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