
すけぼー
@_1217_
2026年6月22日
暇と退屈の倫理学
國分功一郎
大変時間がかかったか読了。
定住革命までは良かったのだが、退屈に関する理論からがどうにも難しかった。(理解に苦しむ箇所であった)
こう言った本は論文ではないので、もしかしたら「そういうもの」なのかもしれないが、「引用する理論」が「なぜこの理論を引用するか」といった際、「自身の意見を補強するため」に「合っている」「間違っている」の叙述がある。
私にはどうもその論が、あまりにも主観的ではないか、と思ってしまう。
いや、主観こそがもしかしたら、「哲学」という属人的な思考を元に、演繹的に、自身が普遍だと思う「価値観」を生み出すことなのだ、ということかもしれない。
(もちろん自分自身が、まだこの本と相対する時に、必要な教養や知識、経験がないだけなのかもしれないことは重々承知している。)
この、理論の引用にさえも、理屈を求めようとする自身の思考を巡らせると、大学自体の恩師の「人文科学は科学なのか?」という問いを思い出させた。
思考を深める、という点ではこのように、色々と考えさせてくれる1冊なので、良かったと思う。
中動態に関する本も読んでみようと思う。
最後に自分の感じたことを一言述べるとすれば、帯コメントの、オードリー若林氏の「哲学書でまさか涙するとは思いませんでした」というコメントは、自分には到底到達できない境地かもしれないと思ってしまった。

