暇と退屈の倫理学

245件の記録
- hayata@hayata2025年9月28日読み終わった暇の3形態が興味深かった。ちょっと長いので私はオーディブルで聞きましたが、十分耳でも理解できるくらい平易な表現でよかったです。末の方にも書いてあるんですが、これは流すんじゃなくて一通り著者と一緒に論理をさらうのが大事で、その時に自分の感じたことを持ちつつ、暇と向き合うようになる、みたいなのが読後感にくる。中動態の世界も読みたくなった
- こづえ@kozue33732025年9月26日読み終わった広く読まれる哲学書がある社会って希望があるなと思う。 人間的/動物的という言葉の使われ方が今ひとつ理解しきれなかった(考えることは動物的らしい)。生きることに必死にならなくて良くなった人間は、暇や退屈を感じる宿命にあるし、それらを感じることができる自由がある。そのため、人生には暇や退屈を忘れさせる気晴らしが必要。「教育は以前、多分に楽しむ能力を訓練することだと考えられていた」(ラッセル)。楽しんで生きていこうね。
- ひいらぎ櫂@shaki31222025年9月22日読み終わった図書館難しいところはサラサラ、だいぶサラサラ読みつつ読了。 暇と退屈を色んな観点で読み解くのが興味深い。 返却期限に追われながら読了。 行きたい時に図書館は休み。
- 草大福@yadokari152025年9月18日読み終わった時間かかったが読み終えた。途中流し読みのところもある。感想を述べられるほど咀嚼できていないので、印象に残った部分をメモとして残しておく。 家にじっとしていれば安全なのになぜわざわざ人は外に出てしまうのか。退屈が我慢ならないから。ウサギ狩りに行く人に、ウサギを手渡したら、きっと嫌な顔をされるだろう。なぜならウサギが欲しいのではなく、ウサギを追いかけて一日中駆け回り、退屈から逃れ気晴らしをするのだ。 今では暇人という言葉はネガティブな意味で使うが、かつては暇があることに高い価値があった。財産があり働く必要がない有閑階級。富を持つものは自分たちで生産的活動を行う必要がない。やるべき仕事がない。暇は明確なステータスシンボルである。有閑階級は暇を見せびらかそうとする。 有閑階級が没落したあと労働者階級は余暇の権利を得る。 『労働が消費されるようになると、今度は労働外の時間、つまり余暇も消費の対象となる。自分が余暇においてまっとうな意味や観念を消費していることを示さなければならないのである。「自分は生産的労働に拘束されてなんかないぞ」。「余暇を自由にできるのだぞ」。そう言った証拠を提示することを誰もが催促されている。』 『余暇はいまや、「俺は好きなことをしているんだぞ」と全力で周囲にアピールしなければならない時間である。』 →これがすごく現代のSNSやら推し活やらに通ずるところがあると思って印象に残った。 退屈にも種類がある。第1形式「退屈していて暇がある」第2形式「退屈しているが暇はない」第3形式「なんとなく退屈」
- ちっち@riia4892025年9月14日読んでる8月に京都の鈍考に行った時に読んだ本。ようやく続きが読めた。人間は定住生活をするようになって暇になり、社交してストレスを溜めたり争い事をしたり、余計なことばかりしてるらしい。たしかに現代人は余計なことばかりに気を配り、暇過ぎるのかもしれない…。
- kei@k32452025年9月2日読み終わった國分功一郎著「暇と退屈の倫理学」読了。 2025/9 2冊目 ◎サマリ ①退屈のはじまりは定住生活?ウサギ狩りをしている者にウサギを渡したらどうか? ②我々は消費はできるが浪費はできない ③ハイデガーの論ずる「パーティーでの退屈さ」をベースに生きる ◎書評 一言で言えばもっと早く読むべきだったと感じた一冊。 遅くとも20代のうちに読み、退屈に対しての人間の考え方を学ぶべきだったと感じた。 退屈を知ることで楽しく生きることの難しさとその重要性を知ることができる名著。 ① 退屈のはじまりは定住生活?ウサギ狩りをしている者にウサギを渡したらどうか? この本には國分先生の多くの示唆が込められているが、中でも退屈の始まりを定住生活とする序盤の主張は印象的だった。 移住生活をいたときは必要なものを必要なだけ採取し、しばらく時間が経ったら移動をする。 一方、定住生活は農業生産をベースに加速度的な文明の発展を果たすのに適したスタイルであった。しかし、人々は「退屈」という原罪を背負うこととなる。 そして、パスカルが語るウサギ狩りの例え。 ウサギ狩りをしている者にウサギを差し出しても誰も喜ばない。ウサギを狩る行為をしているにも関わらずだ。 つまり、目的物なんてどうでもよくウサギ狩りのようなものは単なる暇つぶし→興奮を得るための行為として行っているのだとパスカルは主張する。 序盤のこの論理展開が美しすぎて國分先生の筆力に魅了された。 ② 我々は消費はできるが浪費はできない これも新たな気づきだった。 我々がやっていることは浪費ではなく消費だという。 浪費はひたすらモノを買っていくだけなので際限があるが、消費はモノの背景にある観念も一緒に買うので際限がなくなる。 資本主義経済ではこの観念の消費を供給側が意図的に実施している。 暇だから何かを買いたいわけでもないのにウィンドウショッピングに出かけてしまい、しまいには何かを消費する。 これは仕掛けられた罠なのだ。 ③ ハイデガーの論ずる「パーティーでの退屈さ」をベースに生きる 最終的に國分先生は「何かに際して退屈すること」、ハイデガーの言うパーティーでの退屈さと向き合うことこそ一番健康的な退屈への対処法だと語る。 ハイデガーの言うパーティーとは、パーティーそのものが気晴らしのものとなっており、そのパーティーに参加したとして楽しい思いをしても、なんとなく退屈を感じてしまうというものだ。 この状態は何らかの奴隷の状態ではなく、一番自律できていて余裕のある状態であるという。 この状態をうまく保ち、「楽しさ」を見出していくこと。 暇や退屈を感じつつも、その中で楽しむための訓練を行い贅沢を取り戻す努力をすること。 これこそが良く生きるということではないかと國分先生は語りたかったのだと思う。 色んな解釈でOK、どういったプロセスで何を考えたのかに注目してほしいと國分先生も結論で語っている。 自分もこんな大学の先生に哲学を習ってみたかった。
- mio@y_________io2025年8月14日読み終わったやっと読み終わったー! 話題の本だったから、あまりこういうの読まないけど手に取ってみた。結果、面白かった!退屈には種類がある、それを行き来しているという認識が私の中にこれから居てくれるのは、すごく支えになりそう。暇も退屈は悪ではないし、むしろいつでも刺激を受け取る余裕を持っていられる状態でいたいなと思った。 「定住革命」になるほど!と膝を打ったところで、本屋で少し立ち読みした『移動する人はうまくいく』を思い出したからちゃんと読んでみようかな。 〈動物的になる〉とは、集中している/夢中になる状態に近いのかな?と私は考えたけれど、今私にそう思えるものがないのかもしれない…これが近年思っている“退屈”の正体かなと気づけた。夢中になれるものが欲しい、って人間誰しも思っているんじゃないかなあ。
- あめ@candy332025年8月12日買った読み終わった読書メモ学び!哲学好き、素敵、ときめく、そうした想いに基づく浪費(消費ではない!)に理論的裏付けを与えてくれる。つまり、全肯定してもらえる。贅沢への罪悪感を払拭してくれて、堂々と好きなことに邁進する勇気をもらえるよ。 2章の「定住革命」、6章の「環世界」の話は面白すぎた。
- nolre@nolre2025年8月9日読み終わったこれは栞を挟んで数日したら読む気がしなくなるなと思って2日くらいかけて暇な時間に一気に読んだ。 納得できない部分もあったけどよく覚えてない。 全体的に物凄く回りくどい構成だなとは思った。 結論はよかった。 結果的に読んでよかった。おすすめ。
- ぽぽ@wakio2025年7月5日読み終わったしっかり理解するには集中力を要するため、結果的にところどころ適当に読んだ。 • 1章のパスカルの、人間は部屋にじっとしていられないから不幸になる、というのは腑に落ちた。言い得て妙。パスカル頭良い、言語化や比喩が上手い、と思った。 • 人類が定住を始めたことの影響の話はとても納得感があった。人間は遊動生活に最適化されており排泄も片付けも上手にできないのは当たり前である。よくわかる。 • ハイデッガーの考えをもとにしたまとめも基本的には納得している。環世界という概念で解像度が上がった。 • 結論の一つである、勉強(教養の獲得)により退屈を克服する、というのも自分の考えに近い。学ばないと、主体的に楽しく生きられない、とはぼんやりと思っていた。学ばないと、社会に都合の良いように生きさせられ、退屈してしまう。主体的に生きることを自分は大事にしているなと思う。 • 哲学している本をしっかり読んだのはおそらく初めて。こうやって論じていくのかーと、新鮮だった。過去の哲学者が論じた概念を引き、批判し、それに立脚して新たな概念を導入して論理的帰結を導く。学問しているなー、面倒だけど正しいアプローチ、と思った。 • 納得できないところもあった気がするけど覚えていない。 • 引用した哲学者を否定するときに、そこまで感情的に否定しなくてもいいんじゃん?と思うこともあった。 • 人間はハイデッガーの第二形式の退屈を概ね過ごしている、という本書の結論に同意する。ある意味で、大体の時間は退屈である。 • あまり考えずに生きている人、学ぶことに主体的じゃない人に薦めたいけど、そういう人は絶対通読できないと思うので、結果的には薦めない。 • 考えるのが好きな人は読めると思うけど、読みたいなら読んだら良いと思うけど、読んでも読まなくても考え方は大きく変わらないと思う。もちろん解像度は上がるので全然薦めるけど。
- うども@udo_momo2025年7月2日読み終わった一気に読み進めればよかったなあと後悔 「楽しむという行為は訓練がいる」というのは本当にそうだし、消費行動に時間を費やすと折角訓練した内容も忘れていくんだよなあ 個人的にはハイデガーやパスカルの論を批判すべきとこは批判しているのが良かった。自分は絶対に権威に打ち負けてしまうので…
- kuboon@kuboon2025年6月25日読み終わったaudible話題の本。 序盤はいささか退屈だったが、ハイデガーやユクスキュルと関連しながら考察を深めていく過程はなかなか面白く、あとがきが一番面白かった。
- ワ@medetiais2025年6月22日読み終わった一冊前のところにとにかく家から出てよく歩くこと、というようなことを書いたけどそれを思い出しながら読んでいた よいエッセイと暇と退屈 たまにこういう巡り合わせがあるので時代をずらして本を読むのはたのしい
- ぼす@backtoboss-s2025年6月13日読み終わった論理の飛躍かな?と思う所は多々あるものの、考えさせられる、実感する所は多い。 サピエンス全史を読んだ後だったので、歴史と一緒に読むと面白い
- 庵@an_zzz2025年6月9日一般書この本の冒頭と、漫画『ブルーピリオド』1話が被る。「この感動は誰のものだ?なんでこんなに大声出してんの?」「これは俺の感動じゃない」「好きでもないのに付き合いで体悪くするのやめなよ」 ラッセルの主張について著者が「分からないではない。だが、やはり何かおかしい」「おかしいと思うべきなのだ」と断じているところがいい。「ラッセルは見事だ」というようなことが書かれていたなら私は本を投げて読むのをやめていた。
- it_shine@it_shine2025年5月27日読み終わった人は常に痛みをあるいは痛みのもとを心に携えているけれど、それは外からの痛みや刺激によって、緩和されるのではというのは腑に落ちた。 だから退屈を避けつつ、退屈に向かっていってしまう。 何かに没頭している時間が、あるいはそういう決断が必要である。退屈と共に人間は生きていくが、積極的な退屈というものもあるのだと思う。 自分には考えることが必要だと思った。まだまだ修行が足りんと。
- tom@mugwr2025年5月26日読んでる以前後半まで読んでたけど、いつのまにか読まなくなってたので再読。ところどころ付箋を貼ったところがあって、何に心惹かれたのかを答え合わせしながら読む。そしてこの類いはどうしても眠くなってしまい、数ページずつ読んでる。また読まなくなってしまうのかと思うとこわい。
- it_shine@it_shine2025年5月26日読んでる第七章まで読んだ。 退屈と日常が混じり合ったところを生きるか、そこから逃げ込んで仕事などをして誤魔化すか、という理解。決断することによって、人は何かをするけれど、それは逃げでしかないのかもしれない。 なんだか、何かをわかったような気がするけれど、掴みきれず、結論を読んでしまいたいけれど、それはまた明日。とにかく眠くなる。 こういう、ちびちび読んでいく読書もたまにはいいなと思う。着実に進んでいく。それでいい。
- it_shine@it_shine2025年5月25日読んでる議論も本格化してきて、ハイデッガーの論理やら出て来るけれど噛み砕かれて書かれているのでわかりやすい、たぶん理解できているはずと思ってるけど、やたらと眠くなるので、中断をやたら挟んでいる。全然進まない。やっと最後の章まで来て今日はおしまいかな。また明日。
- it_shine@it_shine2025年5月22日読んでる話題になってた本。気になってはいたけれど、なかなか手を出さなかった。退屈って感覚がないしなーと思っていたから。本読みは、いくら時間かあっても足りないので、退屈ということがあまりないのではないか。時間の使い方についての考えが書いてありそうだったので手に取った。 退屈は産業によって先見されて満たされるあるいは作られる、ということ。 哲学の話題だけれど、難しい言い回しもなく、噛み砕いでいろんな言い方で書いてくれているのでわかりやすい。
- 精神科医ぴー@PARTY_chan2025年5月1日読み終わった「中動態の世界」がトラウマ級に難しくて手付かずだったのをめちゃくちゃ後悔した!!ずっと面白くて興奮して手が止まるくらい。大学生の時に読みたかったな。 本編の結論的なものは理解できるけどやや急ぎ足に感じた。もっと丁寧に論じてほしかったー。 あと、國分さんってアンチ安倍なんだよね笑 わざわざあとがきに書かんでも良くないか……
- 精神科医ぴー@PARTY_chan2025年4月25日読み始めた國分さんは昔読んだ「中動態の世界」が難しすぎて躊躇してたけど、めっっっちゃくちゃ面白い!! そして高校の現代文の教科書に載っていた「熱中しすぎるな」的な文章を思い出したけど、なんというタイトルだったか思い出せず……いろいろ調べた結果加藤周一の「羊の歌」からの抜粋改変だった気がするのだけど、自信はない😭
- 塚田@tsukada2025年4月13日読み終わった人類の科学などの進歩は、定住することから始まったというのが新しい視点で知れて良かった。 それまで遊動生活のために使っていた周囲を注意する、探索する能力が定住生活を始めたことで不必要となり、別の対象にその能力を発揮した結果、科学を発展させる結果となった。
- モヘンジョ・パロ@mohenjoparo2025年3月31日読み終わった事物に対する解像度が高まるほど、退屈という状態を有意義な時間に変えられると思えた。だからこそ勉強することが大事なんだ。死ぬまで勉強し続けられるなら、それが一番幸せだ
- 加非@chioneko2025年3月29日かつて読んだかなーり前に読んだ。 暇と退屈の違い、消費と浪費の違いに特に感銘を受けた記憶。特に現代社会においては、自身で暇と退屈を作り出しているように思う。 目の前の物事を1つ1つ味わうことが、暇と退屈に縛られない第1歩のように思う。
- よね@yone2025年3月25日読み終わったずっと持っていたのに読んでなかった。この本の内容だけで人生が変わるってことはないだろうけど、書籍全体の論理構成とその心意気を感じられてとても良い。「なるほどちゃんと本を書くってこれぐらい読まないといけないねんな、エグいな」と素朴に感じた。再読に値する。40万部も売れているらしい。これ読める人が日本に40万人いたらなんか大丈夫な気がするな。あとがきにサリエンシーや慢性疼痛のことが書いてあって、ここまで読むのかなるほどなぁ、とおもいました。
- 暖簾@udeoshi2025年3月18日読み終わった「好きなこと」とは、願いつつもかなわなかったことではない。〜そもそも私たちは、余裕を得た暁にかなえたい何かなどもっていたのか?(p.25) 好きなことも、自分探しも、自分らしさも必要ない。最高の出だしでした…。 もっとはやく出会いたかった。
- ワタナベサトシ@mizio_s2025年3月12日買った読み終わった@ 本屋象の旅しばらく積んでいたのを読み始めたところあまりの面白さに止まらなくなり、あっという間に読了。通読することが肝心な構成の書籍であるので、企図されたとおりの最も良い状態で読むことができたのは運が良かった(自分の中でタイミングがうまく合致した)。 暇と退屈の発生から、暇や退屈を定義してゆく過程など、噛んで含めるように丁寧に、何度も傍点をふって強調を重ねて、混乱しないよう・迷子にならないよう、分かりやすく親切な説明が徹底されていると感じた。難解な概念も言葉(用語)を統一することで論点が明確になるよう誘導されているし、哲学についてほとんどなにも知らない状態からでも分かるようになっていると思う。 注釈(読まなくてもいいとされている)も適度な分量だし、参照文献もいちいち興味をそそられる。気になって読みたくなる本がいくつも登場したのでどんどんReadsに登録した。ハイデッガーを読むことはこの先もないと思うのだけど、本書の解説と批判を通読することでかの哲学の偉人がずいぶんと身近で親しみやすい人物のように感じられるようになったのも大きな収穫だった。 本書を読む前と読んだあとでは、あらゆる事象の見えかたがまるっきり変わってしまっているように感じられる。瑣末で些細なことの本義や裏側が見えるようになって寛容かつ許容範囲が広がったこともあるし、これまで考えもしなかった認識外の事象に気付くようになって見える範囲の拡大(ともすれば見えなくてもいいものまで見えるようになってしまった感)がある。とても清々しい気分だ。 次はぜひ『中動態の世界』を読んでみようと思う。
- シン・タロー@suto_shintaro2024年2月29日読み終わったかつて読んだとっても面白い本。知的興奮が味わえる。またとても丁寧に進むので置いてけぼりになりづらい。何度も読み返したい本。ユクスキュルの環世界のパート最高。
- 河中さら@Sunsun_0171900年1月1日かつて読んだ字が大きめで、かつ説明が丁寧すぎなくて読みやすかった。「2022年 東大・京大で一番読まれた本」と帯風にプリントされている。読み返したいとは思っている。