octo "フロイトの灯" 2026年6月23日

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@mothmanoir
2026年6月23日
フロイトの灯
フロイトの灯
西見奈子
フロイトの誘惑理論の放棄、そしてそこからのエディプスコンプレックスへの方針転換(それに伴う外的事実から内的事実への関心の変化)を中心に据えながら、フェミニズムの視点で精神分析の起源について語り直した著作。その意味で、精神分析の誕生(内的現実の重視と外的現実の軽視)の裏には、数多くの被害者の犠牲があった可能性があるという問題提起が暗になされている。終章のフロイトの身の回りを世話した女性たちの記述に至るまで、精神分析の祖としてのフロイトをフェミニズムの視点から相対化する試みが一貫している。 かなり読み易い、エッセイのような語り口で進んでいく本だが、さらりと重要なことが述べられていて迂闊に読み飛ばせない。 失敗に終わったドラとのセッションの話は、今の視点から見るとセカンドレイプの事例でしかないが、分析家の間でキチンと批判されていることも明記されており安心した。 次は『精神分析にとって女とは何か』を読んでみたい。
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