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@bunkobonsuki
2026年6月23日
「データベース消費」という概念を導入し、オタク文化を紐解きながら、"自由な批評"を標榜する現代文学批評の古典。2000年代に刊行された本書は、流行り廃りが激しい今もなおその有効性を失わない。
「データベース消費」とは、「まぁ、このキャラやストーリーはだいたい◯◯系だよね」という消費の仕方である。「黒髪でストレートロングヘアーのキャラクターなら文学少女だ」というふうに、キャラクターの見た目だけでどういう人物か査定できる。ある意味で偏見ですらある。
この消費の仕方は日本の創作を大きく変えた。
世の中には「原作は知らないけど二次創作でたびたび見かけるから、だいたいどんな存在か知っている」キャラクターがいる。
「東方プロジェクト関連のゲームを知らなくても、『◯◯幻想入りシリーズ』でキャラクターを知った」
こんなことは誰しも経験したことがあるのではないだろうか。もっといえば、これら二次創作は一次創作である原作に対する見方をも変えてしまう。
創作はもはや原作者だけのものではない。
オープンコード的なものとして原作は扱われ、主体は二次創作をするオタクたちに変わった。それは一言でいえば著作権の侵害だが、非倫理的な行いであるにも関わらず許容され、それが文化にまで昇華されている。