さみ
@futatabi
2025年3月25日

さよなら、男社会
尹雄大
読んでる
3章
・「父が力を誇示すればするほど明らかになったのは、幼い頃の彼自身の未解決の問題が落とす影の濃さだった。彼が行っていたのは『自分の無力さを武器に自他の関係を操作する』ことに他ならなかった」
うわあ〜と思ったけど、家族という枠組みに限らず、あらゆる関係性で実践されうることじゃないかとも思って、わたしもやってはいないかと。
・戦後のフィクションで描かれた典型的な父親像にみられるふるまいは戦争体験のPTSDを内包しているのではないか、息子たちはこれをたんなる男性性として受け取ってしまったのではないか、という推測、とてもなるほどと思っています。
・「象徴的なのは、軍においては靴のサイズを潤沢に取り揃えるほどの余裕はなく、そこで『靴に足を合わせろ』と言われたことだ。(…)精神力が現実の歪みを補正すると半ば本気で思っている人たちがいたし、そうした傾向はいまなお存在している」
はたしてわたしは現実の歪みをはっきりと「歪み」だと捉えられているだろうか。自分の精神力の器のかたちを捉えられていないから、器をととのえることをまず先に行っていたような。



