さんさん "書物の航海へ いまを生きるた..." 2026年6月23日

さんさん
@sak8823
2026年6月23日
書物の航海へ いまを生きるための古典
【印象残った内容メモ②】 第三章 個人と共同体 p126人間はひとりでは生きられない-これまでに何度繰り返されてきたかわからかいこの常套句は、恥ずかしくなるほどの陳腐さにもかかわらず、あるいはその陳腐さゆえに、私たちの存在についての本質的な命題、それも限りなく真に近い命題を表している。生きるということはすでにそれ自体、他者と関わること、他者との関係性の中で生きるということにほかならない。たとえいっさいの人間関係を遮断して絶対的な孤独のうちに生きる決意をしたとしても、他者が存在しなければそもそも孤独という概念そのものが存在しないのだから、それは孤独という関係性の中で生きていることを意味している。 p129プラトンは先に見た『国家』の第五巻第五節で、人はそれぞれ生来の自然的素質に応じた仕事を担うべきであり、女はすべてにおいて男よりも弱く生まれついてはいるが、中には戦争に向いた女もいれば国の守護に向いた女もいるのだから、そうした女にはそれにふさわしい任務を与えるべきであると述べていた。 p166 アーレント『全体主義の起源』 彼らは個人としての自我を進んで放棄し、周囲の他者と区別のつかない匿名の存在として、より巨大な集団に統合されていくことを希う。自分が自分でなくなること、無名の一兵卒として共同体に吸収され、やがては消滅してしまうことこそが、彼らの究極的な憧れであり願望なのだ。だから本来は純粋に個人的な経験であるはずの苦しみも(そして喜びも悲しみも)、彼らにとっては自分の苦しみ(喜び、悲しみ)ではなく、集合的な経験として通過される匿名の無色透明な苦しみ(喜び、悲しみ)でしかありえない。
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