ルナ "ファイア・ドーム(下)" 2026年6月23日

ルナ
ルナ
@luna0826
2026年6月23日
ファイア・ドーム(下)
本を読んだ後はいつも「好きか」「面白かったか」の二軸で考えるけど、本作はどちらも満たす上に「出合えて良かった」とも思わせてくれる凄まじいエネルギーを持った物語だった。 私が辻村作品を好むのは細やかな人物描写とメッセージ性のわかりやすさなんだと認識した。群像劇で登場人物がかなり多いのに、誰が誰だかわからなくなるようなこともなかったのはキャラクターが練り上げられてるからこそ。読んでる間はもちろん、本を開けない間も頭から離れない没入感がありながらも優しさや希望もしっかりある。 ここからはネタバレも含むけど、紺野をただの嫌味な奴で終わらせないところや、巽のその後には第三者視点でサラッと描写したのに対して本間にはしっかり救いをもたらすところ。その塩梅が本当に絶妙。一番涙腺が緩んだのは久我兄弟のもとに新沼から新米が届いたところ。速斗のお母さんが変わっていく描写もとても良かった。 とにかくこの渾身の力作に出合えて本当に良かった!
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