本屋lighthouse "戦争×書物" 2026年6月23日

戦争×書物
戦争×書物
アンドルー・ペティグリー,
五十嵐加奈子
日記からは、自宅の玄関先まで迫り、あるいは屋根を突き破って入り込んでくる戦争に個々人がどう反応したのかがわかる。多くの人々は、防空壕で過ごす夜や急な避難に備えて階段の横に置いてある非常用袋のなかに、数冊の本をしのばせていた。ところが、あらゆる証拠は、ロンドン大空襲中に読書量が急激に減ったことを示している。爆撃が最も激化した時期には、完全に読書をやめた者もいた。あまりにも精神的なショックが大きく、あまりにも忙しすぎて、あるいは単に、彼らは張りつめた不安のなかでの待機や中断される睡眠、防空壕での不快な夜に疲れ果ててしまったのだ。(p.424-425)
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