
由々
@kk_2329
2026年6月23日
豊かさとは何か
暉峻淑子
まだ読んでる
読書日記
抜粋
@ 電車
p.189-206/246
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"困窮のなかで年中イライラし、疲れた顔の両親のもとで育つ子供は、はたして幸せでしょうか。"(p.193)
"あらゆるものを私有財産に解体してしまったようにみえる資本主義社会でも、じつは、税金の形で再び共有部分を作り出し共同体的な支えに支えられて、各個人は生きているのである。社会資本とか社会保障という、社会化された共有部分は、封建時代とは異なり、民主的な合意と参加によって運営される。"(p.199)
"共同部分を削減して、私有部分をできるだけ拡大し(いわゆる規制緩和)、経済競争のもとに弱肉強食の社会ダーウィニズムを貫こうとする民活路線"(p.199)
"民主主義社会が多数の人びとの合意を基礎にして運営されるものであるなら、合意を形作るのにふさわしい土台一一つまり生活の必需の領域での平等と、主体性ある意見をのべる自由一一を、社会の中に築いていかなければならない。"(p.202)
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この本は私が生まれた1989年に発行されてる。これまでの私のイメージでは、その頃というのは、日本社会の中でのこの本に書かれているような内容の部分については、いまよりももっと「マシ」な時代やったんやと思ってた。所謂「あの頃は良い時代やった」的なやつ。けどそうじゃない、それは多分この1989年(平成元年)よりもさらに前の時代の話で、この年にはもう37年後の今現在の日本社会に続くクソ社会が始まっていってたんや、ということがよくわかった。
時代の感覚というのは、自分の物心つく頃よりも前のことは、当たり前やけどどうしても解像度が下がってしまうけど、古い本を読むというのはその解像度を少しでも上げられる最善の方法の一つやなと改めて。

