豊かさとは何か

豊かさとは何か
豊かさとは何か
暉峻淑子
岩波書店
1989年9月20日
23件の記録
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年6月23日
    p.189-206/246 --- "困窮のなかで年中イライラし、疲れた顔の両親のもとで育つ子供は、はたして幸せでしょうか。"(p.193) "あらゆるものを私有財産に解体してしまったようにみえる資本主義社会でも、じつは、税金の形で再び共有部分を作り出し共同体的な支えに支えられて、各個人は生きているのである。社会資本とか社会保障という、社会化された共有部分は、封建時代とは異なり、民主的な合意と参加によって運営される。"(p.199) "共同部分を削減して、私有部分をできるだけ拡大し(いわゆる規制緩和)、経済競争のもとに弱肉強食の社会ダーウィニズムを貫こうとする民活路線"(p.199) "民主主義社会が多数の人びとの合意を基礎にして運営されるものであるなら、合意を形作るのにふさわしい土台一一つまり生活の必需の領域での平等と、主体性ある意見をのべる自由一一を、社会の中に築いていかなければならない。"(p.202) --- この本は私が生まれた1989年に発行されてる。これまでの私のイメージでは、その頃というのは、日本社会の中でのこの本に書かれているような内容の部分については、いまよりももっと「マシ」な時代やったんやと思ってた。所謂「あの頃は良い時代やった」的なやつ。けどそうじゃない、それは多分この1989年(平成元年)よりもさらに前の時代の話で、この年にはもう37年後の今現在の日本社会に続くクソ社会が始まっていってたんや、ということがよくわかった。 時代の感覚というのは、自分の物心つく頃よりも前のことは、当たり前やけどどうしても解像度が下がってしまうけど、古い本を読むというのはその解像度を少しでも上げられる最善の方法の一つやなと改めて。
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年6月14日
    p.180-189/246 --- ---
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年6月9日
    p.160-180/246 --- "つまり働き蜂で余暇を持たず、所得は節約して貯蓄に回し、自己責任で人生のすべてに対処する、という基本原理は、明治から今日まで、政財界によって磨きあげられてきた社会思潮であるといえよう。"(p.173) "その貯蓄が、金融機関を通して企業の資金とともに土地の値上りに使われ(十以上の大銀行が、不動産業を営むリクルート社に一兆七千億円もの融資をした(略))、勤労者が一生働いても住宅が持てなくなったとは、何という皮肉なことだろうか。あるいは海外の不動産を買いまくる企業にたいして、ハワイやオーストラリアの住民から、外国人に不動産を売ることを禁じる法案が(略)、市民運動が起っているというのも、そしてまた、国民の貯金がアメリカの国債に変わり軍備を助ける結果になっていることも一一なんという皮肉な結果だろうか。"(p.173) "国民の生活基盤の方はそっちのけにして、産業基盤整備を優先し、企業に対して手厚い保護助成策をとってきた日本の政府は、続発する公害に対しても、たえず住民を犠牲にして産業を守ってきた。その同じ体質は、住宅政策にもはっきりとあらわれている。国民の住宅は、「個人の自己責任」とされ、人間生活の基本であり、それゆえに基本的人権のひとつであるという考えに立った住宅政策を、政府は考えようともしなかった。"(p.178) "効果の少ない金融措置だけをとり(借り手が少なくて予算が余り、セカンドハウスにまで融資している)、好ましい公営住宅(こちらの方は何十倍という抽選になる)はごくわずか。地価は高騰するに任せ、国民一般への家賃補助政策をとることもなかった。"(p.178) ---
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年6月7日
    p.145-160/246 --- "ヨーロッパのように、男性も労働時間が短く、有給休暇も長く、ゆとりある労働条件のなかでならば、男女の平等と保護は、容易に両立する。しかし、労働時間の短縮が伴わない男女雇用の平等は、女にたいして、「子どもを育てたいのなら、退職したら」という勧告になり、仕事をあきらめなくては、出産も子育てもできない、という差別を女性に強制する。しかし、それでは、女は、自分の能力を発揮することも、経済的自立をすることもできない。そして、そのような男なみの労働を女に強制する男女平等は、非人間的な労働条件から、男をも解放することはないだろう。"(p.154) --- ねむくてねむくてあんまり読めず…。
  • まさや
    @masaya_17
    2026年6月6日
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年6月4日
    p.107-145/246 --- "カネをためることには限りがないが、人生の時間は有限である。"(p.107) "個人にとってもある程度のストックがゆとりを生むように社会の中にもストックが必要なのである。"(p.108) "本当の自分の欲求に直面するのをさけて、働き蜂を誇りに思うナルシシズムの人はあとを断たない。そんな人に限って、本当に社会のために、地球市民として、報いを求めない行動をとらねばならぬときになると、冷淡になる。 それだけでなく、生活を大切にする人を、怠け者呼ばわりにするのは、困った風潮である。生活から遊離した人間の判断力など、所詮、病的で貧しいものであるにすぎないのに。"(p.136) --- 読みやすい…。
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年5月30日
    p.97-107/246 --- ---
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年5月27日
    p.65-97/246 --- "もし、かりに、豊かさを物量の多さだと考えるにしても、その豊かさを再生産する条件を、自然は、もはや持っていないからである。"(p.83) "個人の幸福を主観的なもの、として片づけることは、最も簡単な片づけ方であるが、個人の幸福には、他人にも共通し、影響しあう共通部分がある。この幸福の(あるいは不幸の)共通部分を向上させることが、生活水準向上の核心であり、個人の幸福につながる共通部分を、貨幣的、非貨幣的、あるいは社会の状態と活動などのあらゆる視点から包括的に捉えようとしたのが生活水準論であった。"(p.94) ---
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2026年1月6日
    p.47-65/246 --- "図1 まるで比較にならない日本と西ドイツの地価"(p.55) "これでは、平均賃金の国際比較は無意味である。"(p.57) ---
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2026年1月6日
  • 日向コイケ
    日向コイケ
    @hygkik
    2026年1月1日
    新年一冊目。1989年時点でここまで解像度高く、「豊かさ」を言語化できてるのすごすぎ。
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2025年12月17日
    p.30-46/246 --- ---
  • 由々
    由々
    @kk_2329
    2025年11月7日
  • アキ
    アキ
    @ika_318
    2025年3月27日
  • day_by_day
    day_by_day
    @day_by_day
    2025年3月16日
  • kai
    kai
    @1998kg519
    2025年3月7日
  • つばめ
    つばめ
    @swallow3
    2025年3月7日
  • ヒヨリ
    ヒヨリ
    @charonll
    1900年1月1日
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