
octo
@mothmanoir
2026年6月24日
身体の美学入門
伊藤亜紗
読み終わった
美学という学問の成り立ち、概説から、その美学が主に扱う「感性」のままならさを経由してその、社会性、可塑性に突入していくという大まかな流れ。
感性の可塑性、「(著者の言葉では)逸脱的な側面」に現代社会を取り巻く諸問題の解決のための鍵を見出している点が非常にアクチュアル。伝統的な美学のお話から現在の我々が直面している他者理解の方法までシームレスに話題が繋がっていく構成が見事という他ない。
感性のままならさを説明する際にダマシオの理論を、感性の規範性を検討する際にアフリコブラを、感性の逸脱性についてはデューイの認識論を引用する手際が鮮やか極まりない。
伊藤亜紗にしか書けない全く新しいアプローチの美学入門書。これからの必読本!



