
あずき(小豆書房)
@azukishobo
2026年6月24日
嫉妬論
山本圭
嫉妬心ほど厄介なものはないと思う。だから嫉妬心を鎮める方法や、自身の成長に繋げるためのアドバイスなどが書かれた本は多い。
この本はそういった類のものではなく、嫉妬というものをもう少し社会的に論じていく。
嫉妬心をなくそう、という言説は巷にあふれているが、人間社会において嫉妬心はなくならない。なくならないものとして、ではどういう社会がより健全であるか。嫉妬心は本当に悪い作用ばかりなのか。嫉妬心が一切働かない平等な社会で、はたして人々は幸せになれるのか。
これまで、自分はあまり他人に嫉妬しないタイプだと思っていた。他人の嫉妬心には敏感な気がするのだが、自分の嫉妬心には気付きにくいものなのかもしれない。自分の思う正義に嫉妬心が隠れていないか、その視点を得られたことは大きい。



