torajiro "進化という迷宮 隠れた「調律..." 2026年6月22日

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2026年6月22日
進化という迷宮 隠れた「調律者」を追え
千葉聡さんの著作は『進化のからくり』『ダーウィンの呪い』に続いて3冊目。前に読んだ2冊が非常に面白かったので期待していて、実際面白かったのだけど、過去に読んだものに比べると記述内容や難易度の幅というかバランスがあまり良くないように感じた。大枠としては小進化(同一の種の中で起こる小規模な遺伝子や形質の変化)と大進化(新しい種の誕生や恐竜から鳥類、魚類から両生類のような属・科の出現に関わる大規模なもの)との間にあるギャップはどのように説明されうるのか、そこに進化学研究者はどのように挑み、考え、論を戦わせてきたのか、というのが基本ライン。その基本ラインに対して、著者自身の研究テーマとの出会いや具体的な研究生活のエピソード、著者周辺の研究者の具体的な研究エピソードなど具体的な話が書かれる部分と、もう少し大きな視点での進化学自体の派閥の違いや論争についてグールドの理論やその変遷に触れながら述べる部分が絡み合って記述されていくのだが、グールドの理論の詳細の方はかなり専門的で派閥対立や理論の変遷を理解しながら追っていくのはかなり難しく、この辺りは進化学自体にある程度触れてきている人でないと厳しいように思うが、新科学やその隣接テーマあたりでの研究者志望の学生であればモチベーションが上がったり、興味が湧いたりする話が多いかと思います。門外漢の進化学ファンとして今後も各種議論や書籍を追っていきたいと思います。
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