
ゆめ吉
@yume_books1357
2026年6月24日
光源氏ものがたり 上
田辺聖子
読み終わった
読書日記
読みやすい文章タッチですが、私は読むのに時間がかかりました。この解釈で『源氏物語』を読んでいいのかとても迷いもあります。下巻もあるのですが、どうしようか迷います。人物像が〝このようである〟とはっきり描かれていますし、このような巻であるとされています。入門書でしょうか。田辺聖子さまの本は好きですが、『源氏物語』については別の作家様の方が私はいいかなと思います。御好きな方も多いでしょうし、私は特にと付け加えます。
この描写が好きという点では、紫の上の描写が好きでした。
「紫の上は、ちい姫について宮中へはいり、実力者として権力をふるえるのですが〈その後見のお役目は、明石の上にお譲りしましょう〉と、さらりと言うんですね。〈これからは姫君も、本当のお母さまでないと言えないことが多くなるでしょうから〉。これだけのことが言えるのは、紫の上が、情に溺れず、人の心を推しはかるのに長けた、頭のいいひとだったからですね。頭のよさと心の暖かさの両方を持つ、そういうひとが紫の上なのです。」(p.327)






