
naoking
@morgen0655
2026年6月24日
傲慢と善良
辻村深月
かつて読んだ
未だに心にモヤモヤを残しているこの作品。
読んだ直後はてっきり作者が真実を悲劇のヒロインのように扱っていたのかと思っていた。ただ、最近はそうではなく、描きたかったのはもっと根底にある真実の狡さや傲慢さなのだと思うようになった。
なんで私はこんなに良い子でいるのに、とかなんで私があんな女なんかに、みたいな真実の描写はまさしく、善良の中に潜んだ醜い傲慢さだった。
根っからの良い子ちゃんで一見善良に見えるし本人もそう思っているけど、実は自分で何も決められないくせに人に対する値段の付け方だけは一丁前、傲慢。自分が傷つくのが怖くて、薄っぺらい善良の皮で身を守り、他人を攻撃する。
最近は本当にこういう善良の皮を被ったひとが多いなと感じるし、この傲慢さが自分の中にあることにも気づいてしまったからこそ、余計に嫌悪感を感じて心に棘として刺さったままなんだろうな。
いい意味で嫌な作品。






