K "春にして君を離れ" 2026年6月25日

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@readskei
2026年6月25日
春にして君を離れ
春にして君を離れ
アガサ・クリスティ,
アガサ・クリスティー,
中村妙子
光文社から新訳が出たので比べながら再読した。旧中村訳には「薬を服む」にルビを振らない、70°Fをさらっと70度と訳すなど不親切なところもあるが、個人的な好みは中村訳派。 シェイクスピアのソネット含め、詩句は文語調のほうが音韻が心地よい。例えば 中村訳:汝(な)がとこしえの夏はうつろわず 廣野訳:君の永遠の夏は色褪せることはなく 登場人物の言葉遣いを見れば、廣野訳のほうが家族間の微妙な関係・距離感が明確。時代がかった言い回しとのバランスを感じる。 註釈の多さも廣野訳の特徴。読書の入口として親切設計と見るか、過剰で読みづらいと見るか。しかし「悲劇のジュリエット」にも註が付くかそうか……。
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