あざらしシンイチ "BUTTER" 2026年6月25日

BUTTER
BUTTER
柚木麻子
Audibleで一気に聴いた。あんまり感想がまとまらないし、え?あれ?そっちに行くの?みたいな展開も多くて理解しきれてないかも。他人をケアすることで自分もケアできる、その逆も然りってことなのかなあ?途中で里佳も言っていた「家族の在り方も多様化してる」的な台詞を体現してる最後でもあるのかも?緩やかな紐帯みたいな。食事とセルフケア、ステレオティピカルな関係よりももう少しゆるやかな関係、みたいなのはよくあるオルタナティブな選択肢だと思うので、面白かったし楽しく読めたとはいえ、こんなに色んな国でベストセラーになるほどかなという気持ちにもなった。そうは言っても、実践は容易でないし、現実での問題や不満は根深いということなんだろうか。 今回の一件を受けて大きく変わった里佳と伶子、篠井さんに対して、梶井も途中まで色々取材の影響を受けてきてるのかなあと思いきや、最後まであんまり変わってないという。もちろん里佳の梶井への見方は変化したんだろうけども、彼女も主観も信用できないというか、思い込みが強めではあるというか。特に最後の方の"ほのめかし"は正直そんなことはなくないか?みたいな部分もあり。梶井の主張と関係者への取材でのズレから、主観に生きているんだなということが中盤からわかってくるわけだけど、それは結局すべての登場人物、ひいてはすべての人間に共通することで、客観的な真実見たいのはないんだなという気持ちを新たにした。
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