

あざらしシンイチ
@reads0106
社会科学系の大学院生。評論や専門書を主に読みます。最近ミステリー小説も読み始めました。ハリーポッター原著通読中。
- 2026年3月23日
- 2026年3月22日
読み終わったAudibleで聴いた。はじめにとおわりにが上手い要約になっているのでそこから読むとよいのかも。kindleセールで見送った本だが結構面白かった。 まずは自己責任論の歴史とその限界や構造的欠陥を論じ、特に國分功一郎が紹介した中動態の議論から誰が責任を持っているのかはとても曖昧で、恣意的なものであるし、責任を負うべき対象が政治的にコントロールされ得る可能性を示す。例えばハンナアレントは第二次世界大戦頃のドイツで自己責任が強く求められる一方で、ユダヤ人や新ユダヤ的な"思想犯"の密告を行なうことが国民としての責任として受け入れられていた例を話す。 これらについては『自己決定の落とし穴』を紹介している積読チャンネルの動画とも通じるところがあって、これ積読チャンネルで見たやつ!となった。 この本ではいわゆる新自由主義的な自己責任論で語られる責任を「強い責任」と定義し、これに対して新しい責任の概念「弱い責任」を論じる。強い責任は何に対して誰が責任を取るのかや、責任の排他性という特徴があるが、弱い責任はむしろ誰に対して責任を持つかに着目する。例えば、駅で迷子になってる子供を見かけた際にそれを放置することは大人としての責任を果たしていないということができるが、子供を見かけたのは全くの偶然であるし、自分の意思で出会ったわけでもない。しかしこれは明確に人間社会では責任とされるものである。 この弱い責任について、ハンスヨナス、エヴァフェダーキティ、ジュディスバトラーの思想を追っていくことで、論じていくのが本書の中盤からの展開である。 結局人間は誰かに頼られ、頼り、そうした社会的関係のなかで生きているのであり、自分の意志で自分の責任のもと自由を謳歌する、その責任は負わねばならないという"新自由主義的な"自己責任論では掬いきれないものがある。 論理展開の甘い部分はあるにせよ、私自身はそしていわゆる市場経済があるからこそケアができるというように補完的にケアと市場と捉えているのでこれはこれで抜けている部分はあると思うが、昨今の人口に膾炙している俗流自己責任論に対するcounterpartとして有用な議論だと感じた。 - 2026年3月22日
障害者の居場所立脇恵子読み始めた冒頭からとても心に来る。 「親よりも先に子どもが死ぬことほどつらいものはないと、世界中の多くの「立派な親たち」は言うだろう。 ... でもそれは違う。絶対に違う。 ... 自分より先に子どもに死んでほしいと願うことほど、親としてつらいことはない。」 - 2026年3月21日
絶望しかけた女子のための希望の世界史ティチュー・ルコック,鳥取絹子買ったAmazonで流れてきて即買い。記者が書いた本は大きくはスリリングに仕上がっていてとても面白いけど、ディテールが学術的にしっかりしている保証がないのが玉に瑕。とはいえあくまでも玉の瑕だと期待しているし、考証がしっかりしてたらいいな。 『アダムスミスの夕食は誰が作ったのか』とか、すごく面白いんだけどちょっと違うなあってとこがあったりなかったり。 - 2026年3月19日
クジラから世界を考える倉澤七生読み終わったポップなクジラの本かと思ったら捕鯨反対NGOの人の本でびっくりした。動物福祉からだと日本では対立が強いだろうけど、資源の持続的な利用や生物多様性から攻めていたから、まだわかり合える可能性が高いなと感じた。水産庁への批判が強火なので人によってはキツイかも?でも国際条約を2019年に脱退してるのはガンギまっててさすがにすごいなと思った... 日本の漁業規制がゆるい(資源の持続的な利用のために定められた基準よりも大幅にゆるい基準をさらにオーバーしているものもある)というのを5年前くらいに見たし、国際会議でも規制・保護反対が強い(この前のウナギとか)のは知る人ぞ知るという感じなので、まあ妥当な批判だろうという気がする。専門ではないので詳しくはわからないが。 個人的には水族館が大好きなのでこの手の話(特に動物福祉の観点)は苦手なのだが、社会性動物であるイルカやシャチを飼育下で育てたり見せることにどれだけ意義があるのか、加えて上記の点から飼育下では有意義な学術研究が成り立たないというのは確かにと感じた。 この手の話だと引き合いに出される、フランスの動物福祉法改正に伴って、閉園したマリンパークの汚い水槽に取り残されたシャチを日本の水族館が引き取ろうとしたら、鯨類に関する日本の立場から反対され、頓挫したという話。これは昨年末に無事サンクチュアリに移送することが決まったようでよかった。日本アゲで使われがちな話だが、閉園したパークに取り残されたイルカが死亡するなど、同様の事例は日本でも起こっている点を隠すのはいただけないと思う。 - 2026年3月17日
障害者差別を問いなおす荒井裕樹読み始めたずっと読もうと思って中古品を探していたが見つからなかった。今月のセールにあったから諦めてkindleで購入。 青い芝の会は昔何かの本で紙幅を割いて取り上げられていた覚えがあるんだけど、なんだったか思い出せないな。優生学の本かな? - 2026年3月17日
- 2026年3月16日
- 2026年3月16日
- 2026年3月12日
- 2026年3月12日
- 2026年3月12日
- 2026年3月12日
- 2026年3月12日
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思想としての育児梶谷真司買ったとっても刺さるトピックで一目で購入。 江戸時代からの日本における妊娠、出産、育児がどのように行われ、親にとってどのような意味を持ち、そして近代化によりそれらがどう変遷してきたのか。 - 2026年3月12日
ニッポンのムスリムが自爆する時松山洋平買った扇状的なタイトルだが、仮にそれが起きたり、起きると信じている人が多いとき、我々は議論をすることはできるのか、という想いで過激にしたらしい。 表紙のイラストとタイトルのギャップに一目惚れ。
- 2026年3月12日
貴女。木爾チレン,織守きょうや,青崎有吾気になる - 2026年3月12日
そのビジネス、経済学でスケールできます。ジョン・A・リスト,高遠裕子読んでる行動経済学や実験経済学のスーパースター、ジョン・リストが企業や政府と組んで行なってきたフィールド実験をおもしろく紹介している。 アメリカでは大学の研究者と企業や政府とのコラボレーションがこんなに一般的なんだなあと驚きを隠せない。 小規模ではうまくいっていたアイデアを、大規模にスケールアップする際にありがちな罠を避けるための5つのポイントをまとめている。 後半ではさらにビジネスを成功させるためのコツを紹介している。 - 2026年3月11日
- 2026年3月10日
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