ぱんだちゃん "くもをさがす" 2026年6月8日

くもをさがす
くもをさがす
西加奈子
p.73 それがどれほど早すぎる死であろうと、痛ましい死であろうと、死そのものは公平だ。死を受け入れることはドラマチックな行為になりうるが、「死ぬこと」は、驚くほどありきたりなのだ。死は、私たちが呼吸をしているすぐそばにある。まるっきり無垢な、自然な佇まいでそこにあるものだから、私たちはよく、それを見過ごす。 素晴らしいエッセイであった。 重たい内容ではあるが、人生のバイブルになるような一冊である。 ところどころの関西弁のツッコミに爆笑しつつ、朝起きて不安を探して、幸せすぎて怖いの感覚に深く頷く。 あと、日本に戻ってきて、公共の場で子を叱るときに、周囲へのアピールとして声を出しているということ、に激しく同意であった。 わたしにもこの感覚があり、注意しないやばい親だと思われたくない、という気持ちで子に声をかけているときがあって、ものすごく子に対して罪悪感がわく瞬間がある。自分の保身ために子を叱るなんて、アホらしいとは思うが、いざその瞬間にはそのような行動をとってしまう。
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