くめそんめ "うみべのストーブ 大白小蟹短..." 2026年6月25日

うみべのストーブ 大白小蟹短編集
「雪子の夏」読了。 子供時代に環境(主に家族)が合わないことは、「自分が自分として生まれてきてよかった」と思えないほどに辛く苦しいことだってことが、優しい空気感の中に確かに描かれていた。生活の中の世界を呪うような気持ちを掬ってくれたことが嬉しい。そんな世界で、十八で家出したと言う、天涯孤独の主人公の「今ひとりで超楽しく生きてる」の大ゴマセリフの頼もしさったらない。 いい話だっただけに、最後の文の「飽きるほど聴くことにした私しか知らない君のB面のうた」の意味がわからないのが悔しい……。「これから夏が来るたびに主人公が、主人公しか知らない雪子の一面を思い出す」ということなのかな。なんか元ネタがあるのかも。
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