いちのべ "一九八四年(新訳版)" 2026年6月26日

いちのべ
いちのべ
@ichinobe3
2026年6月26日
一九八四年(新訳版)
一九八四年(新訳版)
ジョージ・オーウェル,
高橋和久
第一部 7 まで読む。 「プロール」について情報を得れば得るほど、この社会の設計のグロテスクさを感じる……と同時に、じゃあ今の自分たちってプロールからどれだけ遠いんだっけ?とも思う。 > プロールたちが強い政治的意見を持つことは望ましくないのだ。かれらに必要なのは素朴な愛国心だけ。それに訴えれば、必要なときにはいつでも、労働時間の延長や配給の減少を受け容れさせることができる。(p101) すべてがそっくりそのまま当てはまるわけではなくても、現実と物語の境界が溶ける瞬間がたびたび起こる。 > 党のスローガンは言う、〝過去をコントロールするものは未来をコントロールし、現在をコントロールするものは過去をコントロールする〟と。(p50) 現在の状況に応じて、不都合な過去の記録を改竄し、それ以前の記録は破棄される……歴史修正主義じゃん…… > 何しろ、顔に不適切な表情を浮かべること(例えば、勝利が発表されたときにそれを疑うような表情を浮かべること)それ自体が罰せられるべき罪なのだ。ニュースピークではそれを表わす罪名まで付いていた──〈表情犯罪〉。(p88) 思考どころか表情までも統制の対象になってるの最悪ですごい。内心や個別の事情、動機に関わらず、その表情を浮かべるだけで罰せられるのか……。 > 彼はふと思い当たった、現代生活を真に特徴づけるのは残酷さや不安定さにあるのではなく、要するに、潤いのなさ、みすぼらしさ、生気を欠いた無関心にあるのだ、と。(p103) 悲しい表現だなと思ったし、しかしこれは今ここの現代生活からどれほど遠いのか?とも思う。
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