
人工芝
@_k55y
2026年6月27日

ラブレス
桜木紫乃
読み終わった
誰かを責めれば楽になれる物語ではなく、それぞれが自分なりに懸命に生きた先で、少しずつ重なり合い少しずつ離れていく。
人生は、選ばなかった道よりも、選ぶしかなかった道のほうがずっと心に残るのかもしれない。
この作品には、大きな言葉で語られる「愛」はあまりない。
けれど、言えなかった一言や飲み込んだ想いのほうが
ずっと雄弁だった。
人は、愛があるから傷つくのではなく、愛し方を知らないまま誰かを想ってしまうから傷つくのかもしれない。
そして、誰かの沈黙には理由があって、優しさはいつも正しい形で届くとは限らない。
きっと、この物語は読む人によって残る景色が違う
そんな作品と感じた。
