糸太 "星に仄めかされて (講談社文..." 2026年6月27日

糸太
@itota-tboyt5
2026年6月27日
星に仄めかされて (講談社文庫)
susanooがいよいよ口を開き、抽象度のギアがぐんと一段階上がった。長編ならではの大がかりな展開に胸が躍る。 Hirukoの渇望する「共感」に導かれるように、登場人物たちの旅は続いていた。でも、この旅に同伴する者たちの目的はいったい何なのだろう。 自身の生活は徐々に犠牲にし始めている。でも、誰もそんなこと気にしていない。何かに突き動かされるような情動は、単純に興味と言ってしまえるほど軽いものでもない。 それぞれが問いかけ始める。無意識に囚われていた「境界」を確認して、自らの世界を改めて構築しようと試みる。が、記憶のなかに、いや思考力や想像力といった脳内の世界のなかには、腑に落ちる地平を見出すことができない。 象徴的なのはロンドだ。手を繋ぎ、輪になって躍る。ここには「共感」を超えた、身体同士の「連帯」がある。 これからは船旅がはじまるのだろうか。狭い船室で共に時間を過ごしながら、ひとつの生命体としての可能性を見つけるのかもしれない。 振り落とされないよう、船にしがみついていなければ。まずはケープタウン。楽しもう!
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