さくら "わたしのなかにある巨大な星" 2026年6月27日

さくら
さくら
@saku_kamo_ne
2026年6月27日
わたしのなかにある巨大な星
「RAWの言葉」というエッセイが印象的ですごく好き。 写真をRAWデータ(生のデータ)から、共有しやすいようJPEGという形式に変換する。言葉も同様に、心の内にあるRAWから、なるべく重くなく意味がとりやすいJPEGへの変換が好まれる。だけど著者の紺さんはこのRAWの言葉からJPEGの言葉への変換が苦手だというエッセイだった。 たしかに、日常生活やビジネスの場ではJPEGの言葉が求められる場合が多い気がする。恋愛関係においても、自分だけの言葉ではなく、相手が受け取りやすい言葉で伝えないと齟齬が生まれることがある。 わたしが文章を書いたり、読んだりすることにこだわるのは、その人だけのRAWの言葉を知りたい、理解したいからかもしれない。 紺さんのRAWの言葉も、すごく理解はできるけれど、たしかに実生活だと面倒がられるよなあと思うような言葉だった。 でも、本の中では許されるというか、むしろRAWが求められている気がする。みんなのRAWの言葉を聞かせてほしい。人の日記を読むのが好きなのはこういった理由があるのかも。 ──伊藤紺(著)『わたしのなかにある巨大な星』(ポプラ社、2026年)
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