
一年とぼける
@firstareethe
2026年6月27日
物語ることの反撃
リフアト・アルアライール,
岡真理,
藤井光
読み終わった
感想
二つの序文を読んで思ったのは、解釈の自由についてだった。創作の自由の下、読者は自由な解釈へと開かれる。このアンソロジーは、その様に読者を解釈の自由へと導いてくれるのだろうか。描きたいこと以上に、描けること、描かなければならない「創作=物語る」ことそのものが抵抗と為してしまうガザの、パレスチナの作家たちへの作品に、読者としての自由を振るった「解釈」がどれだけ許されるだろう。きっと優れた作品群の、それでも作品を純粋な作品として受容することができない。
抑圧は後に名作を産む、と語る人もいる。そう思う人は、このアンソロジーを読んでみてほしい。イスラエルを筆頭に「世界」が許した抑圧(という言葉も生優しい)中で綴られた作品たちは、決して芸術の為に抑圧を許してなどいない。
それでも、このアンソロジーに描かれた一つ一つの作品を面白かった、つまらなかったと自分は語りたい。そうやって解釈できるだけの価値がある作品のはずだ。いつか、語れる日が来なければいけない。


