物語ることの反撃
35件の記録
- みぎた@mj-bt2026年1月4日読み終わったネバーランド(タスニーム・ハンムーダ)P156〜傷痕(アーヤ・ラバフ)P205、作者たち、謝辞、訳者あとがき、解説 ガザ・イスラーム大学で英文学、世界文学、文芸創作を教えていたという、詩人・作家のリフアト・アルアライールの編集による、短編小説のアンソロジー。 原題:” Gaza Writes Back : Short Stories from Young Writers in Gaza, Palestine” パレスチナのガザ地区において、2008年12月〜2009年1月に行われたイスラエル軍の侵攻「キャストレッド作戦」の後、2013年に編まれたもの。 各作品は、当時彼が教えていた学生たちを中心とした、ガザ地区の若い世代の書き手により、英語で書かれたものだという。 そして、2023年10月以降(これは現在まで終結していない)のイスラエル軍によるガザ地区への攻撃。 この中で、編者リフアト・アルアライールが2023年12月、彼がいた建物にイスラエル軍が打ち込んだミサイルによって死亡。 その後の2024年に、新たに8名の作家たちから寄せらせた小説や序文などを加えたものが、この日本語訳としてまとめられたものだという。 アメリカ合衆国がベネズエラに対し「大規模攻撃」を実施し、マドゥロ大統領をその妻を捕え、ベネズエラ国外へ空路で移送された旨の報道に危機感を強くし、残り100ページ余りを、ほとんど一気に読み通す。 ノンフィクションかフィクションかは問題とならない。 強大な暴力に晒され、破壊され、傷つけられる中で形造られた物語を、自分の感覚を拡げて、捉えなければならない。 巻末には、本編に収められた作品の作者15人(その中には編者自身も含まれている)それぞれについて、略歴、本人の言葉などがまとめられ、「作者たち」として収められている。 2024年の新版の編集時点で、死亡した編者、リフアト・アルアライールの他、2013年の初版に収録の作家6名と連絡がつかない状態となっていたという。 今、残りの8名は大丈夫だろうか?
- みぎた@mj-bt2026年1月3日読んでるオマル・X(ユーゼフ・アルジャマール)P124〜家(リフアト・アルアライール」P155 の計5篇 読むことが重い。しかし、目を背けて、正月に浸っていてよいものか。 強大な暴力に晒され、破壊され、傷つけられ(その後殺されたりもし)ながらも、その中で形づくられた物語を、読み、自分の感覚を拡げて、捉えること。

Sanae@sanaemizushima2025年5月11日読み終わったどの作家もレベルが高く、感銘を受けた。 作品のひとつにイスラエル軍の軍人が主人公のものがある。主人公は心を病んでいる。そんな物語をガザの作家が書く、それこそが物語ることの反撃なのだなと思う。 海外で暮らすガザ出身の作家もいるが、作者の中にはガザにいるために、今音信不通になっている方も半数近くいる、そういう事実も合わせて強く印象に残った本だった。












































