
おみ
@moonriver___
2026年6月27日

すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
川上未映子
読み終わった
かつて読んだ
雨の日の飯田橋、作中に出てくるショパンの子守唄を聴きながら読了。
登場人物みんなひと癖あって個々に感情移入はできないけれど、繊細ながらも異性に惹かれていく様子がなんだかとても良かった。川上未映子作品は初めて読んだけど、表現が綺麗で読み進めやすかった。あまりにもフィクションすぎるだろうと思ったけれど、でももしかしたら誰かの日常の一部を切り取って読んでるだけなのかもとか思ったら読書がいつもより楽しくなる気がする。すべてを捧げてもいいと思ったひとの住所さえも知らなかったことに気づいたときのシーン、すきなひとのことならすべて知りたい自分の性格とすこし重なった。光について話すシーンがあるのが良かった好みだった。
「忙しくなってくると青山に骨董通りがほんとに存在してるのかどうか不安になるのよね」ってセリフにちょっと笑ってしまった。
「悲しいもうれしいも、自分のものじゃなくてどこかの誰かがいつか感じただけのもので、わたしたちはそれをなぞってるだけにすぎないのよ。」ってセリフにわたしのこの感情も誰かのなにかの引用なのかなと思ったりしたけど、いままで出会ってきた人やものの重なりが自分を構成してると思ったらこれはこれでいいのかと思ったり。恋愛も友情も自分の選択でさえ正解はないから、いまに身を任せるしかないんだよな。いろんなことを考えてしまうな。
“真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う”




