すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)

28件の記録
- Runa.@runamaru82025年5月3日読み終わった日本酒を水筒に入れる主人公に面食らったけど、普段のおとなしさとの対比でグッと人物像に深みが出て面白かった。 真夜中の静けさと危うさが同居するあの空気が、作品全体を覆っている。 タイトルが声に出して読みたい日本語。きれいだ。
- Ropa@Ropa_282025年4月13日読み終わった#読了 すべて真夜中の恋人たち/川上未映子 紡がれる言葉のひとつひとつが儚くて 壊れてしまいそうな世界で 孤独に生きていた冬子。 校閲の仕事をしながら 次第に酒に溺れる日々に 三束さんと喫茶店で会う時間だけが夜の街頭のようにぼんやり光って見えた。 一体何に惹かれたのかと思う程普通のおじさんという風貌の三束さん。けれど冬子にとってはその静かな時間、自分の言葉を聞いてもらえる時間がかけがえのないものだったのだろう。
- こつ子@kotsuko122025年3月22日読み始めた少し弱った祖母に会うために金曜日の仕事帰りに新幹線に乗りこみ600kmの移動。初夏のような気温だけれど冒頭の真夜中を歩く場面は、水中にいるかように外の音が聞こえにくくなり、一瞬身体中に静寂が訪れる。水風船を投げたり、草餅を作ってもらったりしたことを覚えてないと言っていた。私が覚えてる、どんなことが起きてもと心の中で誓う。
- 小梅@koume2025年3月19日気になる@ カフェダ・ヴィンチ2024年4月号 「日本酒のそばにある物語」で紹介されていた。引っ込み思案の校閲者の主人公が知人に感化され、お酒に馴染みはじめ、やがて魔法瓶に日本酒を詰めてトートバッグにしのばせるようになるらしい。 日本酒好きとしては、ちょっと気になる小説。