ミオReads "アフター・ユー" 2026年6月27日

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@hanamio03
2026年6月27日
アフター・ユー
「傍にいて当たり前の人間を失った後も生活は続くけれど、ふとしたきっかけで悲しみはたやすく日常の堤防を越水してきて、そのたび自分がぎりぎりの状態だということに気づかされる。これをあと何度繰り返せば楽になれるのだろう」 楽になる、というラストは来なかった。そんな日は多分来ないから。けど、でも、日常の堤防を越水して溺れた、あの一瞬に青吾が辿りつけた、わたしたち読者はそのためにずっと島で探し、探り、祈るようにテレホンカードを差し込み続けたのだと思う。 しかしほんと惚れ惚れするぐらいいつも端的に終わる。余韻を引き摺らない。もっと、もっと聞かせてくれよ…!と思うこっち側にひらりと手を振り物語が閉じていく。この、身悶えるような快感。ありがたい。 年末休暇に読み始めたものの、年末年始のドタバタで閉じたままになっていたものを、ようやく開いて再開し、一気に読んだ。読み終わって寂しいね、でも新刊が出たからうれしいね。
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