
oto
@sakana__books
2025年3月25日

眠れるラプンツェル
山本文緒,
片岡忠彦
読み終わった
ずっと読んでみたかった山本文緒さん
28歳、専業主婦。マンションの8階の部屋は彼女のお城。
彼女はお城に閉じ込められ、退屈な日々を過ごすお姫様。
でも本当は…?
舞台が平成初期なだけに令和の今ではあまりみられないご近所関係の強さとか夫婦の関係性とか一周回って新鮮だった。
倫理的におおう…となる場面も多々だし、平穏な暮らしがどんどん崩れてゆく様が痛ましかったけど、その分ゾクゾクハラハラ、先が気になって仕方なかった。
外の世界を知らない家ネコのタビと塔の上のお姫様である"私"どっちが幸せなのだろうか。
狭い世界の中で生きていく苦しさを感じる作品だった。



