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@sakana__books
お気に入りの本でいっぱいのおうち図書館を目指して📚🔖
  • 2025年7月10日
    水たまりで息をする
    前々から気になっていた作品。 夫が風呂に入らなくなるという、初っ端から衝撃的な展開。 最後夫はどうなってしまったのだろう… 実家で飼っていた「台風ちゃん」が何を表していると解釈するかによって、だいぶ物語の印象が変わる気がする。 夫がどんどん汚れていく描写は嫌な臭いがしてくるようだし、水道水、雨、川など作中で出てくる水がどれもうっすら不快な感じがして、終始まさに水中にいるような、気を抜いたら溺れそうな息苦しさを感じた。 社会一般で言えば、お風呂に入って清潔にすること、他人に不快感を与えないことは常識のような気がするけれど、夫にとってはそうではない。 また、妻である主人公も夫に対して風呂に入って欲しいと伝えつつも強制はせず、義母や母、社会との板挟みになりつつも夫を受け入れ、そんな夫をも愛そうとする。 もし自分が妻の立場だったら、夫を受け入れられるだろうか…。多分なんとかして風呂に入ってもらうだろうし病院に連れていくかもしれない。ありのままの夫より社会とのつながりをとってしまうかもしれない。 なかなか共感するのは難しい作品だった。
  • 2025年7月8日
    Q人生って?
    Q人生って?
    よしもとばななさんの公式サイトに寄せられた質問に答える形で綴られたエッセイ。 恋愛や結婚、人間関係や仕事など人生のあれこれについて、よしもとさんの考えが語られていて、そういう考え方もあるのだな…と少し視野が広がった気がする。 人生に行き詰まったときに読み返したい。
    Q人生って?
  • 2025年7月4日
    オーラの発表会
    主人公・松海子の不器用なまでのまっすぐさと独特な雰囲気にだいぶ感情が振り回された1冊 前半のキャンパスライフはまさに大学1年生って感じで、思わず自分が大学生だった頃を思い出しヒリヒリ… 大学一年生の解像度高すぎる、、登場人物全員うちの大学にいたよね?? 途中、松海子の鈍感さや不器用さにズッコケそうになったりもどかしかったり、奏樹やサワクリ兄とのやりとりが甘酸っぱくて、身悶えたり…笑 ベタな恋愛小説かと思いきやしっかり一癖も二癖もあるあるのが綿谷さん作品 オーラの話が出てきて徐々に変化(覚醒?)してゆく松海子から目が離せなくて、思わず応援したくなってしまった まね師やあぶらとり神、サワクリ兄など出てくるあだ名のセンスが絶妙でジワジワ
    オーラの発表会
  • 2025年6月30日
    文学2025
    文学2025
  • 2025年6月27日
    わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版
    読みたかったれいんさん初期のエッセイ 日記形式で全部6月の日付がついていたので6月中に読めてよかった◎ 全てのタイトルが俳句になっているのもおもしろい! 『湯気を食べる』で「自炊は調律」の話を読んでいたので、れいんさんにも料理をすることでなんとか乗り越えてきた日々があったのだなあ…と改めて勇気づけられた。 幼少期のとんがってるれいんさん愛おしすぎるし、その当時を「思い出すのに勇気がいる」と表現しているのがすごく良かった。 美味しいものを食べて無邪気に笑ったり、「うまあっ…」と天を仰いでる姿が目に見えるようで、読んでいるこちらまでにんまりほっこり。 一回一緒にご飯食べたい!美味しいものいっぱい食べさせたい笑 一緒にご飯食べるサイン会とかイベントとかないですかね(ないですよね…) 料理って美味しく作るために今目の前のことに集中するから、嫌なこととか悩んでいることとか一旦忘れられていい。 出来上がったものを頬張って美味しければ心も体も満たされるし、健康にもなれる。そして経済的。 れいんさんのエッセイは、いつも自炊欲を掻き立ててくれる。 明日からも夕飯作り&子の離乳食作り頑張れそう。
    わたしを空腹にしないほうがいい 改訂版
  • 2025年6月27日
    赤と青とエスキース
    『黄色い家』の反動で癒しを求めて青山さん 絵画とか芸術には疎いから難しいかな…と思ってたらそんなこともなく、ただただ感動でいっぱいの作品だった。 オーストラリアのメルボルンである1枚の絵が描かれてから約30年を巡るお話。 4章の連作短編。全ての章が赤と青をモチーフにしたタイトルになっていて、物語中にも登場するのですごく色彩豊か。 どの章にも同じ絵が登場して、時が経ってもずっと持ち主の(時にはその絵を見る人の)人生に寄り添っているのがすごく良かった。まさに絵は死なない。 なぜ赤と青なのか、第4章の最後の4行で全てが繋がり鳥肌がたったし、エピローグで答え合わせをしたところで、なんて切なくてあったかい話なのだろうかと、胸がいっぱいになった。 はじめはその章の主人公に心打たれ、2度目は2人の男女の人生に心温まる。 短編としても長編としても楽しめる、2度読み必至な作品でした。
    赤と青とエスキース
  • 2025年6月23日
    黄色い家
    黄色い家
    昨年読み始めて途中で止まっていた作品をやっと最後まで。 続きが気になってページを捲るのが止められず数日間寝不足になってしまった。 主人公の報われなさが苦しくてしょうがなかった。 特に終盤にかけてだんだんと歯車が狂って、幸運なはずの黄色い家が音を立てて崩れていく様には、今まで自分が見てきたものはなんだったのだろうかと絶望した。 20年後を描いたラストの着地の仕方は圧巻だった。 キーパーソンの黄美子さんの人物像もはじめとおわりでだいぶ違って感じて、改めて読み返すとまた違った発見がありそう。 川上さんの書く文章の振れ幅半端ないって…
    黄色い家
  • 2025年6月16日
    氷柱の声
    氷柱の声
    ずっと読みたかった作品をやっと… 文庫化されるのは知っていたけれど、単行本の装丁が好きだったので単行本で。 主人公の語り口の所々にれいんさんのエッセイの雰囲気を感じて、思わず没入してしまうというか、自分が主人公の中に入っているような感覚で読んでしまった。 主人公の声に出せない葛藤やもどかしさを思うと読んでいてすごく苦しかったけれど、ラストはあたたかい気持ちで胸がいっぱいになった。 やっぱりれいんさんの書く文章が好きだなと再確認 オノマトペの表現もすごく好き
    氷柱の声
  • 2025年6月14日
    無人島のふたり
    がんと診断され余命宣告を受けてからの最期の日々を綴った日記。 山本さんは「逃病記」と表現していたけど、積極的治療はしていなくてもやっぱり最期まで懸命に生きたのだから「闘病記」だ。 自分の命があと少しで終わるとわかっていながら日々を生きるってなんとも残酷だけれども、その日々を無人島に例えたのはすごくしっくりきて、穏やかさと静けさを感じた。 でもやっぱり最期を迎えてしまうのが寂しくて悲しくて、読みながら泣いてしまった。 山本さんの生きた証であるたくさんの作品たちを大事に大事に読んでいきたい。
  • 2025年6月13日
    あのころなにしてた?
    コロナ禍はじめの1年を綴った綿谷さんの日記 未知のウイルスへの不安や世の中の混乱も今となっては懐かしい 後書きの文章がすごく良かった。 なんとか前を向いて肩の力を抜きながら、ちゃんと生きていこうと思う。 ところどころ出てくる綿谷さん直筆のイラストが可愛かったです。
    あのころなにしてた?
  • 2025年6月11日
    オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1)
    お気に入りの本屋さんで買ったの古本コーナーで偶然見つけた一冊 もうタイトルからして絶対おもしろいじゃん… 週刊誌で連載していたコラムを集めたもので一つ一つが短いうえに、時事的なことや過去のエピソード、ちょっと哲学的なことなど内容が幅広くてサクサクやめてしまった。 話しかけられてるかのような筆致で書かれているので、思わず声に出したくなったし面白くて多分ニヤニヤしながら読んでいたと思う。 甥っ子さんとのエピソードが好きでした なぜか「舐めんな!エツ!エツ!」のページだけクシャッとなっていたのだけど、前の持ち主の人はこのページを読みながら一体何を思っていたのだろうか…そんなことに想像を巡らすのも古本の面白さですね
    オモロマンティック・ボム! (新潮文庫 か 64-1)
  • 2025年6月6日
    スノードームの捨てかた
    れいんさんのじゅわ〜っと心に沁み渡る文章がすごく好き! 久しぶりに読み終わった余韻に長々と浸っている どのお話もはっきりした終わりかたではなくて、この後どうなったのだろうか…と想像をかき立てられた💭 特にお気に入りだったのは表題作「スノードームの捨てかた」 高校からの友人3人組の近すぎず遠すぎもしない程よい関係性がすごく羨ましい。こんな友達がいたら心強いだろうな…
  • 2025年6月5日
    GOAT Summer 2025
    GOAT Summer 2025
  • 2025年6月3日
    世田谷みどり助産院 陽だまりの庭
    母乳外来専門の助産院を題材とした物語の続編。 母乳育児をテーマとしながらも、育児全般に関係する悩み(産後鬱や夫婦での育児のあり方、障害のある我が子との向き合い方など)が幅広く描かれていて、「わかるなぁ…」「しんどいよねえ」と、共感しながら読んでいた。 どんなに恵まれた境遇であっても、育児の悩みは尽きないし、不安から解放されることはないけれど、それが当たり前でいっぱい悩んで出した答えがその時の正解なのだと、もっとその子の親として自信をもって良いのだと、ありのままを肯定して背中を押してくれる作品でした。 自分のこともしっかり褒めて労って大切にしていきたい。 赤ちゃんを育てる人にもそうでない人にもぜひ読んでもらいたい作品です。
    世田谷みどり助産院 陽だまりの庭
  • 2025年6月2日
    あのころなにしてた?
  • 2025年6月2日
  • 2025年6月2日
  • 2025年5月30日
    ボクたちはみんな大人になれなかった
    エッセイを読んで気になっていた燃え殻さんの小説 私は都会で暮らしたこともこの物語に出てくるような恋愛をしたこともないけれど、どこか懐かしくて自分の過去に思いを馳せずにはいられなかった 作中で「美味しいもの、美しいもの、面白いものに出会った時、これを知ったら絶対喜ぶなという人が近くにいること」を「幸せ」と言っていて、すごくわかるなあ…と思った。 美味しそうなものを見つけると、きっと喜んでくれるだろうな、一緒に食べたいなと思ってついお土産を買ってしまうのだけど、それってすごく幸せなことなんだと、忘れずにいたい。
    ボクたちはみんな大人になれなかった
  • 2025年5月29日
    氷柱の声
    氷柱の声
  • 2025年5月29日
    スノードームの捨てかた
    ㊗️発売! ずっと楽しみにしてたれいんさんの小説集
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