みやま "台湾漫遊鉄道のふたり" 2026年6月28日

みやま
みやま
@suiryusha
2026年6月28日
台湾漫遊鉄道のふたり
台湾漫遊鉄道のふたり
三浦裕子,
楊双子
滝のように垂れさがる満開の火炎葛に気が付いた。それは、赤い煉瓦と黒い瓦、色とりどりのタイルとあいまって、この上なく艶やかな光景だった。 台湾のマジョリカタイルのことかなあ。 植物を思いながら情景を思うとたまらなく美しい。そしてお腹が空いている時にこの本を読むのは酷と夕方お腹を鳴らしながら読んでいた。台湾メシが途方もなく美味しそうなのだ。脂がつやつやのお肉にごはん、麺類に甘じょっぱいお餅、ああタマラン。 本のストーリーにも入りやすかったので、通勤電車や出先に持って読み耽った。らせん語訳みたいなものかなあ。この本は昔書かれた日本の本を台湾語に訳して、さらに新解釈して手元に来た感じの話だなあと思ってる。構造性を楽しみたい。 主人公はあらら、なんだか林芙美子みたいな人が書かれていると思った。以前読んだ「愉快なる地図」を思い出していた。とんでもない健啖家。好奇心の塊みたいな人だった。違うところは林芙美子自身はペン部隊として従軍しており実際に中国を回っている(詳しくは北岸部隊をどうぞ、写真を貼っておきます)。 本を読み進めるといいことばかりではなくて、ここに手を突っ込むと当時の世相や統治という事実を受けてしまい心情として悲しむことが多い場面があった。無邪気な振る舞いで思った以上に相手は優しい顔をして心で泣いてたのかなぁと思うところもあった。対等ってなんだろう。芯の部分がかなり重いと感じた。 あと、実は私にとっては百合って…何?から始まった。百合小説だと聞いてはいたけど、何が何だか分からないまま読み始めていた(綺麗な世界観で心の中はドキドキした)。そんな中なにか出てきたシスターフッドだった。ブラザーフッドの反対なのかな。姉妹とか大親友とか似てる気がするんだけどなあ。女性同士の連帯や共生とのこと。宇野千代と吉屋信子みたいな感じなんかなぁ。
台湾漫遊鉄道のふたり
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved