台湾漫遊鉄道のふたり
454件の記録
すゆ@suyu122026年7月11日読み終わった太平洋戦争の最中、日本統治下の台湾が舞台。 作家 青山千鶴子と通訳 王千鶴が鉄道で各地を巡り、その土地に馴染みがある台湾グルメを味わう。 食べることは好きだか台湾そのものへの敬意は薄い、男尊女卑への一方的な拒否感等、読みながら私が主人公に抱いた違和感は、そのまま千鶴の反応に出ていて、なかなか深まらなかった2人の関係性に繋がっていたということを物語の終盤に知る。あとがきで、老年期にお互い思いを寄せている姿が書かれていて、良かった。 多様な民族、南国の風土、日本と中国に統治されてきた歴史という複雑な背景が、豊かな食文化を生み出したのだと理解できた。 コース料理の残りを煮詰めて作られる菜尾湯、貧しい暮らしの中で根付いた黄麻のスープ等、興味深い。 独特な台湾グルメと鉄道から眺める景色…目を惹くものがたくさん出てくるので、映像化されたものも見てみたいと思った。

こけしちゃん@kokeshichan2026年7月11日読み終わった思ってたよりポップですぐ読み終わった。 千鶴子がかなり嫌な感じのお嬢さんに見えるんだけど、あの傲慢さに自分にもこういうところがあると共感性羞恥で嫌になった。文体は軽めで読みやすい割に重いテーマを扱っている。台湾や韓国に日本のおかげで近代化できたって言ってる人に読んでほしい
犬山俊之@inuyamanihongo2026年7月11日買ったかつて読んだ[本] 日本人である私は『台湾漫遊鉄道のふたり』をどう読めばいいのか。 日本翻訳大賞、全米図書賞(翻訳部門)、そして国際ブッカー賞を受賞し、世界で高い評価を受けている本作。私も、もちろんすばらしい作品だと思うのですが、単に「おもしろかった」で済ませてはいけない気がしています。 というのも、この作品内では当時の植民地主義がはっきり批判されており(私はそう読みました)、私も台湾を支配した側の日本人の一人としてこの小説から問いを向けられていると感じたからです。 * 作中、「進歩的」な日本人作家・青山千鶴子は台湾人通訳の王千鶴に次のような言葉をかけます。 「我想跟千鶴小姐當朋友」 「私、千鶴さんと友達になりたい」 “I would like to be friends with you.” この台詞に、私はちょっと狼狽えてしまいました。 植民地支配する側と、される側の人間が植民地下の台湾で「朋友/友達」になれるのか、というのは小説内の話です。 しかし、この小説を書いているのは、現代台湾人作家で、想定されている読者は現代の台湾人。 そして、この台詞はこの章の最後の一行で、台湾人である千鶴の返答は書かれていません。そして数行分の空白。 要するに、この沈黙によって読者に反応を委ねているのだと思います。当時の台湾人が、支配する側の人間から「友達になろう」と言われてますよ。あなたなら、どう応えますか、と。 「善意」から発せられた言葉は台湾人の側にはどう聞こえるのか。 ここでは、単に「当時の」インテリ日本人の思い上がりが批判されている、というだけでなく、現在の日本人の無知も含めて「見られている」視線を感じます。 80年前の青山と、現在「日台友好」を口にしながら台湾を訪れる日本人と何が違うでしょうか。 植民地化、皇民化教育を押し進め、50年にわたって台湾人の言葉を奪うということをしておいて、今ぬけぬけと台湾で日本語教室をやっている私も、この小説に「見られている」と感じました。 この小説が読まれれば読まれるほど、日本人は世界から「見られる」ことになるでしょう。 やはり、我々日本人がすべきは過去の日本の加害を知ることです。過去に日の丸の旗の下で日本人はこの島台湾で(そしてアジア各地で)何をしたのか。その加害の歴史を自分自身の問題として受け止め続けること。それが、このを読んだ「感想」になるのではと思うのです▼ 追記 三つの言語を比べならがら、パラパラ読むのは楽しいですね。台風の「おかげで」ちょっと時間ができたので。 「我和小千在緣廊剝荔枝來吃」 「私と千鶴は、縁側で荔枝(ライチ)を剝いて食べていた」 “Chi-chan and I sat eating lychee on the engawa veranda.” ALT テーブルの上に本が三冊並べて立てかけてあります。 手前から Taiwan travelogue』Lin King訳 Graywolf Press 『臺灣漫遊錄』春山出版社 『台湾漫遊鉄道のふたり』三浦裕子訳 中央公論新社









Ayako@aya_rb2026年7月5日読み終わった最初のうちは、面白いけどなんとなくノリが少女小説っぽいな? と、読む前に抱いていたイメージと合わなくて戸惑いながら読んでいたんだけど、そのうちのめりこんでいた。 フィクションなのかノンフィクションなのか、あれあれどっち?と翻弄される罠にもまんまとはまり、解説を読んで見事に作者にしてやられたことがわかる。いやいやそう思ってましたよ!と強がってみたりして。 どちらもそれぞれに聡明なふたり。 それだけに、千鶴子さんの傲慢さも千鶴の仮面も、どちらも賢くとも容易にいかないことがあることを示している気がする。 美島の「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」の重み。美島もまた、役人としての仮面を被りながら、役人だからこその義憤みたいなものが、最終的にこの言葉を言わせたのかな。 そしてなるほどこれが百合小説。吉屋信子みたい、って思ったのはあながち間違いじゃなかったということか。





マルドリッチ@mardritch2026年7月4日話題書だったので読んだ。日本統治時代の台湾で、食にこだわりのある主人公(女性で作家)が台湾人の通訳とともにあちこちへ行き、食べまくる話。訳者の三浦裕子の文章が美しく、自然で、翻訳文学に慣れていなくても楽しめる。 一方で紀行文としての描写が多く、物語の起伏があまりないのに耐えられず後半かなり駆け足で読んだ。 「対等」「友だち」について、日本人である主人公がずっと無自覚で、それを取り返しがつかなくなってから気づく(それも人に指摘されて)あたりを、もっと丁寧に見たかったのかもな。葛藤や衝突が直截的には描かれないので、起伏なくゆるーく感じたのかも。 食や街並み、風習に関する描写は丁寧で、本当に魅力的だった。そっちが立っていたからこそキャラクターにのめり込めなかったのかなとも思う。 重要なモチーフとなるふたりの女学生のパートはとても印象に残った。





あさだ@asadadane2026年7月4日読み終わった小説すき人間は皆傲慢で、無意識のうちに偏見・差別的目線を他者に向けている、ということを自覚し受け止めるところから、人間関係は始まるのだと思う 植民地支配のような国際関係に限らず様々な権力勾配が存在するが、自身の人生におけるステージ変化にもそれは必ずついて回るものであり、それらを認識した上で個々の関係を大切にして生きていきたい




705@naschoko2026年6月28日読み終わった借りてきた昭和十三年、日本統治下の台湾。巡回講演会のために招かれた日本人作家の青山千鶴子は台湾人通訳の王千鶴と出会う。台湾縦貫鉄道で各地を巡る二人の約一年にわたる交流の物語。 ライトな文章とわかりやすいキャラクター、そして台湾グルメが満載の本。 明るく豪快な千鶴子と控えめな千鶴。 千鶴子は確かに持てる者の独りよがりな傲慢さのある人物だけれど、真っすぐでやはり「いい人」なのだと思う。千鶴子との間に線を引きつつも嫌いになれなかった千鶴の気持ちもわかる。 統治者である内地人と被統治者である本島人の間にに「平等な友情」は成立し得ない。ただ、たとえそれが千鶴子の望んだ「友達」という関係ではなかったとしても、お互いがお互いにとって特別な人であったんだろうと思わせてくれる物語だった。 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」






みやま@suiryusha2026年6月28日読み終わった読書日記滝のように垂れさがる満開の火炎葛に気が付いた。それは、赤い煉瓦と黒い瓦、色とりどりのタイルとあいまって、この上なく艶やかな光景だった。 台湾のマジョリカタイルのことかなあ。 植物を思いながら情景を思うとたまらなく美しい。そしてお腹が空いている時にこの本を読むのは酷と夕方お腹を鳴らしながら読んでいた。台湾メシが途方もなく美味しそうなのだ。脂がつやつやのお肉にごはん、麺類に甘じょっぱいお餅、ああタマラン。 本のストーリーにも入りやすかったので、通勤電車や出先に持って読み耽った。らせん語訳みたいなものかなあ。この本は昔書かれた日本の本を台湾語に訳して、さらに新解釈して手元に来た感じの話だなあと思ってる。構造性を楽しみたい。 主人公はあらら、なんだか林芙美子みたいな人が書かれていると思った。以前読んだ「愉快なる地図」を思い出していた。とんでもない健啖家。好奇心の塊みたいな人だった。違うところは林芙美子自身はペン部隊として従軍しており実際に中国を回っている(詳しくは北岸部隊をどうぞ、写真を貼っておきます)。 本を読み進めるといいことばかりではなくて、ここに手を突っ込むと当時の世相や統治という事実を受けてしまい心情として悲しむことが多い場面があった。無邪気な振る舞いで思った以上に相手は優しい顔をして心で泣いてたのかなぁと思うところもあった。対等ってなんだろう。芯の部分がかなり重いと感じた。 あと、実は私にとっては百合って…何?から始まった。百合小説だと聞いてはいたけど、何が何だか分からないまま読み始めていた(綺麗な世界観で心の中はドキドキした)。そんな中なにか出てきたシスターフッドだった。ブラザーフッドの反対なのかな。姉妹とか大親友とか似てる気がするんだけどなあ。女性同士の連帯や共生とのこと。宇野千代と吉屋信子みたいな感じなんかなぁ。



tar_a_butter@tar_a_butter2026年6月22日読み終わった見慣れない台湾語の食材や地名に翻弄されながら読み終わり。 後書きを読んで、なるほど、向こうではノンフィクションの顔をして出版されたんですね。 読み味がとても軽いなと思いながら読み進めたので、アニメ・ZINE系出身なのも納得。 千鶴が手元を離れるたびに、そして戻ってくるたびに涙が出そうになった。私もまた、千鶴子と同じように千鶴に心を掴まれていたのだ。 短いスパンでこの波が何度も訪れるので、途中からは作為的に心を揺さぶられているような感覚があったが、千鶴の生い立ち(名探偵パート)を読んで、それさえも千鶴の一部だと感じて許せた。 美島が千鶴子の傲慢さについて指摘するシーンがとても好き。 青山千鶴子という人間のことは可愛らしいと思いつつ、途中でも千鶴に指摘されていた、美島と千鶴への対応の違いなど気になるところは多々あったので、ここをはっきりさせるのが美島だったのは良かったな。 とはいえ、千鶴子は美島にもう少し優しくしてもいいと思う! 千鶴が異常なだけで、美島が悪いわけではないのに……とストレスを感じる部分が時々あった。 私は千鶴のことを途中までずっと誤解しながら読んでいた。 「運がいい方」という諦めを自分に刷り込んで、誰かが強く引っ張りあげないともう井戸の底から出られなくなってしまっている人間なのだと思い込んでいた。 しかしそれは違っていて、自分が青山千鶴子と同じ類の傲慢さを持って千鶴(ひいては作中で描写される本島人・台湾という土地)をジャッジしていたのだと気づいた時に、自分がこの作品を読む意義を強く感じた。 "愛で乗り越えることが困難なものであればあるほど、逆に愛に近いものだと思っています。" 私は物語に、作者の言う通りこの壁を乗り越える愛を期待しており、その意味では一度ひどく辛い気持ちになった。 作者の発言にもあるように、2人に立ちはだかる社会的な障壁を愛でどうにかすると言うことはほとんど不可能に思えていたからこそ期待してしまったのだ。 しかし、それでも愛を描くことを放棄していないと信じられる物語を読めたことに感謝しています。

慶雲@dante-amons2026年6月21日買った読み終わった@ MARUZEN & ジュンク堂書店 梅田店以前から気になっていて、 2026年5月13日(水)放送のアフター6ジャンクション2 池澤春菜が語る、台湾と食と小説の「おいしい」関係 を聞いて、『光雨往来』と一緒に買いました。 なんと…なんと美しく切ない作品なのか。 これでもかと登場する美食の数々に彩られながら、日本統治下台湾での本島人・内地人の2人の女性の関係が描かれる。楽しくキラキラした甘めの雰囲気で物語は進むものの、皇民化政策・女性蔑視による痛みが真っ直ぐに描かれていて、言いようのない苦味が心に刺さる。 物語の中身だけではなく、作り上げた「虚構」の美しさも素晴らしい。 良い本です。
noripiii@quadspin_norimusubi2026年6月21日読み始めた@ 本の読める店 fuzkue西荻窪最初の1ページ目で一瞬脱落するかと思いきや、次のページから引き込まれすぎて100ページ一気に。そうか、主人公が日本人、長崎出身というところから、台湾で出会った同じ名前を持つ女の子とのやりとりがとても良い。時代背景からヒリヒリを感じるけれど、ヒリヒリで終わらない重みがそこにはあって。 早く続きを読みたいけど、一気読みするのはもったいないな。読みながら台湾料理食べたくなって、帰りに台湾料理のお店に行こうとしたら、あまりにも混んでたので持ち越し。麻辣湯食べて帰宅。 明日、サッカー観る合間に読むか…でもそんなことしたらサッカー見損ねそうだな…。笑 日本の戦争史、また引き続き勉強しよう。シンガポールに行ったとき、日本占領下の歴史について触れた本が売られてたんだけど、やっぱり買えばよかったな… 美味しいアッサムミルクティーとともに。


Ash@ashthedummmy2026年6月19日読み終わった異文化での、特に侵略の経緯がある場合の交流、男女問わずコミュニケーションで自分の気持ちを押し付けてしまいがちなところ、相手の気持ちはどこまでも分からないところ、我が身を振り返りつつも、どこまでもそれは変わらないことなんだろうなという絶望感が読後なぜか爽やかに残った
勝つのは煮干@usasasausagi32026年6月14日読み終わったこの物語は楽しくて美味しい食と百合だけじゃない、とは聞いていたけど、重い。重すぎる…… 豪快で素直な青山千鶴子の言葉のひとつひとつに、時に違和感を感じ、しかし他人事ではないのだと思い知らされた 無意識や認識を変えることは難しいとわかっているけれど、最後に千鶴子の出した答えには救いがあると信じたい それから勿論、二人の関係が、本当にいい……!!

ありむら@arimuuu02112026年6月13日読み終わったうるうる泣きながら読み終えた。 土地や食べ物を調べながら読み進めた。 いくつか試してみたい食べ物をチェック。 台北に住んでいて、台湾人の新日を日々実感するけど、「植民地にしてたのに…」と微妙な気持ちになる日もある。 どうして日本好きなの、と聞くと多くの人は「日本の植民地時代のお陰で、発展したから」と答え、それは教育のせいなのでは?と思っている。 観光地でよく見る、日本語でゴリ押しする日本人にも辟易とするし、台湾に住む日本人として、読みながらいろんなことを思う。 日本に似てるから素晴らしい、日本語が通じるから行きやすい、ではなく、その下には日本統治時代に強制的に勧められた政策があり、今なお、日本語を勉強する努力を続けてくれる台湾人の人々がいるのだと、私たちは考えなくてはならない。 内地人、本当人の友情、愛情を抱きながらも、 それを貫く難しさ、 その繊細な心理を描く巧みさ。 作品の中で未知の食べ物に出会う一方、自然や景色に感動するその普遍性にも胸を打たれる。



くまこ@kumako2026年6月13日読み終わったKindle Unlimited昭和13年の台湾舞台のお話。 親日と言われる台湾としか知らない自分がいかに無知だったか思い知った。 植民地政権下で統治する側とされる側で友情で成立させることは難しかったのかもしれない。千鶴子の千鶴と友達になりたいという気持ちは傲慢なのかと考えると難しいな… 時代が違えばこの二人は友達になれたよね。 いろいろ考えさせられた。 そしてなにより、出てくる台湾料理にワクワクして食べたくなった。
ゆーぱん@yupan2026年6月12日読み終わったお話自体も好きだったのだけど、あとがきまで含めた構成もオシャレで、なんというか今っぽいのにお話自体は昔の設定で、ちょっと新しい体験?みたいな感じだった。
あおい@booklover_aoi2026年6月12日読み終わったKindle Unlimited@ 自宅Kindleのおすすめに出てきたので読んでみた本。 小説自体も面白く読んだし、日本語訳も違和感なく読めてとてもよかったです。 私、どうも翻訳された小説が苦手で、時々チャレンジするもいまいち没頭しきれずに読み終わって消化不良になりがちなのですが、この小説は最後まで面白く読めました。 仕掛けがすごくて、一回騙されて、最後にそういうことか!となりました。 無意識の傲慢さ、誰しもが持っているものだと思います。 相手の立場に立って考えることをやめてはいけないなと改めて思いました。 あと、人との関係性は一度上手くいかないとそれで終わりではないこと、自分の悪い点を認めてこれからの関係性について誠実に話すことで未来は変えられること、大人になると踏み込むのをやめて線を引きがちだけど、大切な人には思いをきちんと伝えないといけないなと思いました。 「名前なんて表面だけのもの、大事なのは、本質の美しさよ。」 シェイクスピアの有名なセリフもあるように、ここを忘れないで生きていきたいです。 あと、出てくる食べ物がどれもこれもとてもおいしそうで、台湾に行ってみたくなりました。
ぴーふぁうる@peafowl_dokusyo2026年6月10日読んでる自分の人生の在り方を決めることは自由であれど、ひとの人生の在り方まで口を出さずにはいられない千鶴子の言動にはすこしハラハラする。 この時代においては、決して悪くない条件の結婚なのだろうし。ままならない不自由のなかで手にできる最大、最良の自由を選ぼうとすることもひとの人生だ。

ばん@abreads2026年6月6日読み終わった「恋愛や友情として成就しなかったけれど、確かに運命の人だった」に脳を焼かれ続けている。 あとがきにしれっとすごいことが書いてあって、台湾で出版された時の空気感を知りたいと思った。 台湾料理の名前の読み方を全然覚えられない。読んでる途中で台湾料理屋に遭遇したので早速行きました。


万年寝たろう@minmi-262026年6月5日読み終わったとにかく美味しそう!な前半から、人と人との付き合いの深さを見せる後半まで味わい深い本。台湾に行きたくなる! 人を意図せず傷つける、無意識に格差をつけてかかわってしまう怖さと、あれだけ反芻し核心に迫るまで関係を大事にできる人間性が心に染みた。


- あき@autumn_reads2026年6月2日読み終わったテーマ、内容は良い。ただラノベ的な文体が自分には合わず、登場人物もあまり好きになれず… ブッカー賞受賞をきっかけに台湾文学が盛り上がることに期待
なこ@nonbibiri752026年5月31日読み終わった借りてきた感想美味しいものたくさん。だけど、ほろ苦い。 単純なエンタメじゃない、でもちゃんとエンタメ。複雑な味。 -------------------- 舞台は昭和13年、日本統治下にある台湾。女流作家の青山千鶴子は自作原作映画の上映に合わせた台湾各地での講演会の依頼を受け、台中へ長期滞在します。内地人ではなく本島人の世俗(主に美味しいもの)が知りたくて知りたくてたまらない青山先生は、紹介してもらった通訳の王千鶴とともにいろいろな場所へ行き、美味しいものを食べさせてもらい、千鶴ちゃんとお友達になりたいと願うのですが…。 明るく元気な青山先生と、ミステリアスで本心を見せない千鶴。仲良さげながら温度差も感じて、ぼんやりとした不健全さが漂っています。その不快感がズバッと言語化された時には読んでいるこちらまでスッキリと痛みを同時に感じました。美味しそう🤤にばかり意識を傾けて読書していたら、急に頬を引っ叩かれたような感じ。ほろ苦い気分にさせられます。でもそのほろ苦さは決して悪いものじゃありません。結末としても、こちらの読後としても。 善意って難しいですね。 家族への推薦度★★★☆☆ 目次見て「は?史実?!?」と驚き、少し疑って訳者あとがきの冒頭を斜め読みして「あぁ、やっぱフィクションよね?」と確認してから読み始めましたが、何か?🤣 構造も面白かったです。









noripiii@quadspin_norimusubi2026年5月31日買った@ 今野書店ブッカー賞!売り切れてて楽天ブックス入荷待ちのステータスで1週間くらい経って、今野書店に行ったらたまたま見つけて。ラッキー!

K@readskei2026年5月31日読み終わった「愛で乗り越えることが困難なものであればあるほど、逆に愛に近いものだと思っています。」 著者は大衆文学とサブカル研究者とのこと。ライトな文体で広く届けようとしている内容の深み、一連の「あとがき」がたたみかけるように暴く真実に嘆息。構築が巧すぎる。 百合もグルメも非常に好きだが、それどころではなかった。国際ブッカー賞、おめでとうございます。








月書房@sunnytree03832026年5月30日読み終わったブッカー賞の翻訳部門を機に。差別を解決したいと思っても、あなたたちは「理解され」「包摂され」る側だというのは傲慢な考えなのだと実感させられた。千鶴子は裏表がなく、正直に台湾を吸収しようとする姿勢に救いを感じた。心地よい罪悪感に浸って満足するのは多数派のよくないところだ。
kirakira30@kirakira302026年5月28日読んでる〈「私は果たして石なのか、玉なのか、自分ではわかりません。私にわかるのはただ、土人参には土人参の尊厳があるということです」 「私は土人参であることを受け入れています。そして土人参の姿で生きていくつもりです。でも、私のことを玉だと思ってくださる青山さんは、私に本物の薬用人参の格好をしてほしいのでしょうか?」〉p200 私も同じ過ちをおかしてしまうだろう。だから、そんな自分の奢りや思い上がりに気づいて、胸がぎゅっとなりながら学び続けるしかないのだと思う。
kirakira30@kirakira302026年5月28日読み終わった台湾で日本という国が何をしたのかをしっかり学ぶ。 善意が余計なお世話なことは、今も身の回りにも国同士の関係でもたくさんあるのだろう。尊厳を奪わない、損なわないように、間違いや傲慢不遜な自分に気付いたら、それを認めて謝る。それを積み重ねていくしかないのだと思う。 これも大事にしていきたい1冊になる。


kirakira30@kirakira302026年5月28日読んでる〈私はいつも、植民地に対する帝国の偏見、女性に対する男性の偏見、本島人に対する内地人の偏見について批判してきた。こんな世間の馬鹿馬鹿しさを嘲笑し、抗議してもいた。だが実際には、私自身が世間の塵にまみれ、自分の心に潜む傲慢や偏見に気付いていない、凡俗な人間だったのだ。〉p320

kirakira30@kirakira302026年5月28日読んでる〈「例えば、竹輪にしても—。本島の漁獲量は、帝国からの技術導入により確かに増加いたしました。しかしそれにより、本島人の飲食のありかたが変わってしまったのは、本島人が喜ぶべきことなのでしょうか?同様に、豊原の媽祖廟が今もあの姿を保っておりますのは、帝国が寛容であるからではございません。明治時代、まさに帝国の軍隊によって破壊されたものを、地元豊原の本島人の人々が資金集めに奔走し、大正時代にようやく修建すひことができたのです。それなのに、数年前、豊原神社が建立された際、媽祖廟にまで石灯籠と鳥居が設置されました。本島人がこれを見て、いったいどんな気持ちを抱いていると思いますか?帝国は、本島に美しいものを生み出した—青山先生のそのお言葉は、本島と本島人を侮辱するに等しいものです。先生のおっしゃる美しいものとは、内地人にとって、さらに言うなら青山先生個人にとって美しいものに過ぎないのです」〉p310 〈「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません。」〉p311
kirakira30@kirakira302026年5月28日まだ読んでる〈「こう言えばいいかしら。肉臊も刺身もどちらも美味しい、長衫も和服もどちらも美しい。どんなものでも、大事なのは本質だと思うの。確かにこの世界には、肉臊や長衫の良さがわからない人もいる。でも、その良さを理解する人も存在しているのよ」〉p160 なぜだかこの台詞がしみる。ものすごく。

ゆりっこ@yurikko04142026年5月26日買った読み終わった日本統治下の台湾が舞台で、日本人女性作家と女性通訳家の2人で台湾での美味しいものを通して仲良くなり通じ合っていく。 料理の描写が素晴らしく私も台湾へ行って食べてみたくなった!! 日本統治下の台湾の方々は日本人をそこまで悪く思っていなかったのではないかという印象。 実際はとうかは分からないけど、小説を読む限り安心した。 あとはなんと言っても百合!!シスターフッド!! あとがきで「百合」とハッキリいってるんだから間違いない! 百合好きさんは読んだ方がいいし、日台共同でドラマ化が進行中との事なので放映日が決まったらぜひ見てみたい!近々絶対に台湾旅行に行くぞ!!
purjus@purjus2026年5月25日読み終わった「んんん?」など翻訳文体も意外にポップ(軽い)感じで良き マンガっぽいエンターテイメントな展開もほどほどに入っていて絶妙な感じだった 女性作家は林芙美子モデルなんだ

森のかえる@mori_82026年5月25日読み終わったたくさんの食べ物、百合、日本統治下の台湾。どれも興味深く読んだ。 独りよがりの善意ほどはた迷惑なものはない、という登場人物の科白は、個人としても日本人としても、耳が痛い…
あんどう@NoriJr2026年5月23日読み終わった美しく爽やかな旅行/歴史/百合小説であり、読後感として真っ先に浮かび上がるのは苦しさ。日本人としてもそうだけど、生きていく上での自己のあり方を問われる思い。素晴らしい作品だった- ダマダマ@mdamamy2026年5月22日読み終わった初めての書き込みです。 この書籍情報、作者よりも訳者名が先に出るのがちょっと気になります(訳者名はあって欲しいのだけれど)。 生き生きとした描写の中に、台湾と日本の簡単には割りきれない歴史。2人の最後に考えさせられます。そして、お腹が減ります…。

のし@readsnoshi2026年5月21日読み終わったいつか行ってみたい台湾 たくさん出てくるご飯もおいしそうだった 本当の意味で出自などの先入観無く人々は友達になれるのだろうか いつの間にか刷り込まれたものが意識しないところで言動に出てくるのが怖い
読谷 文@fumi_yomitani2026年5月21日気になる読みたいどんだけ〜2026年国際ブッカー賞受賞(Lin King訳) 第75回全米図書賞・翻訳部門受賞(Lin King訳) 第10回日本翻訳大賞受賞 ってどんだけすごいんですか、この作品!?


双子の山羊@yagiigay2026年5月10日読み終わった@ カフェエンタメ的読みやすさで間口を大きく広げながら、植民主義の歴史を、統治者と被統治者の不均衡な関係を中心に鮮やかに描いている。青山千鶴子の欺瞞を、明らかに行き過ぎた態度として見せ、読者につっこませる。我が身を振り返り、歴史は未だ地続きに現代に接続していることを思い知らされる。 この人と絶対に仲良くなりたいと強烈に惹かれたり、フェミニズムを通して解り合えることと、どうしても越えられない沈黙の溝があり、自分がこれまで培ってきた善意の全てをもってしても、寧ろその溝を深め沈黙を濃くすることが、同時に成立する。それを今しっかりと受け止めなければならない。
ゆりお@yuriefaa2026年5月7日読んでる台湾グルメに心躍りつつも、占領下の台湾人と日本人のシスターフッドもので、ハッピーエンドにはきっとならないんだろうな、と思いながら。 これはきっと恋ではなくて、親友とも違って、( 流星群/ =LOVE) という感じですね〜好きですね〜ええ
はちページ@8page8p8p2026年5月2日読み終わった食の旅エッセイのようでもあり、歴史小説でもあり、なんでもありで大満足だった。 日本の驕りをここまでばっさり書いてくれているのもありがたい。 今の日本にはびこる『日本スゴイ』のヨイショ番組に嫌な気持ちになるんですが、ところどころの描写であれよりもかなり居心地の悪さを感じてしまった。でもそれがとても良い。台湾の作家さんが書いてくれたのがさらに良い。 日本が占領して良いこともあったなんて、口が裂けても言ってはいけない。 青山千鶴子の豪快な性格と、王千鶴との掛け合いが軽快でずっと読んでいたかった。



美甘樹々@jujuMikamo2026年4月20日読み始めた借りてきた@ 自宅p.57「『もしもいつか、ーーもしもの話よ、作家がペンを銃として使うことしか許されない局面にまで帝国がきてしまったら、私はどうしたらいいのかしら? きっとペンを捨てて遁走するわね。もし、どうしても結婚しなければならない日が来たら、髪を落として出家するわ。千鶴さん、私の気持ちがわかる?』」
しゅえり@xueliiii2026年4月16日読み終わった軽いタッチで読みやすい。台詞のやりとりは文学というよりはエンタメ小説のそれで、はじめはノリが慣れなかったけど美食の描写を挟んでだんだん馴染んできた。感情の動く描写が丁寧でよかった。 占領下の台湾人女性と占領する側の日本人女性との友情が成立するのかしないのか、読者はもうわかっているのに主人公だけが最後まで気づかなくて、職業が物書きなのにさすがに鈍感すぎたけど、友情以上に育った気持ちの所為ということで。 植民地時代はいいこともあった、と言うような日本人はみんな読んでほしいと思った。


- MS@MS11192026年4月10日読み終わった台湾の美しい風景や美味しい食べ物が鮮やかに映し出されると同時に、違和感を覚える千鶴子の発言が随所に散りばめられていた。それが千鶴と千鶴子を決定的に隔てる展開になったのはある意味予想通りだったけども、自分の特権性に無知であることへの恐れを覚えた。 それから、なぜ本作品はこのような構成を取ったのか暫くわからなかったが、本編では描けなかったハッピーエンド(希望の道筋?)を複数のあとがきを介して提示したかったのかなと解釈している。
chim@chim_Isolation2026年3月31日読み終わった台湾文学アニメのような(というと語弊があるが、)奥行きのないキャラ設定に、なかなか物語にのれない。が、それでも、舞台設定と装置、味付けで最後まで読ませる。主役2人のその後が間接的に描かれるエピローグで、初めて彼女たちに奥行きが出始める。なるほど、人とは、青春とは、そういうものなのかもしれない。などと思っていたが、よく考えてみたら、物語自体は、主人公のひとりが書いた小説なのであった。つまり、入れ子構造ということか。うーん、上手くできているなあ、、 お腹へる。台湾行きたくなる。

mikechatoran@mikechatoran2026年3月22日読み終わった海外文学1930年代の台湾を舞台にした日本人作家と台湾人通訳のグルメ道中もの。ふたりの健啖家ぶりに驚きつつ、後半は重たい展開へ(最初からなんとなく予想はつくし、これでもだいぶマイルドに書いてるけど)。後日談である三人のあとがきも効果的で物語に深みを与えている。/この『台湾漫遊鉄道のふたり』は2024年の日本翻訳大賞、全米図書賞翻訳部門受賞、2026年2月に発表された国際ブッカー賞のロングリストに入り(英題"Taiwan Travelogue")、「虎に翼」の吉田恵里香さん脚本で日台合作でドラマ化されることも決まっているそう。




ちくわ@stuntman-kent2026年3月12日読み終わった映画におけるフード理論ともちょっと違う、感動の共有や他者理解として食を捉えているよう。関係性萌えに熱くなれるのはもちろん、心が揺れ動く瞬間の情景描写の美しさにクラクラしてくる。こういう小説をずっと読みたかった…! 「台湾レズビアン文学」という括りにちょっとそれは違うんじゃないかとモヤモヤしながら読んでいたら、あとがきでそこに言及していてくれたのも良かった。冬季五輪で私が心奪われてしまったりくりゅうペアに対し、付き合っているのかとか、関係性に名前を付けてラベリングしたがることの品の無さにも通じる括り方。好きにも色々あるんだから、関係性の可能性を狭めるラベリングなんて野暮だよ。
ぴぐ@pgmn2026年3月9日読み終わった30分以上かかりながらちまちま書いてた感想文を誤って消してしまい虚脱感に堕ちいています。 悲しいので少々投げやりになりつつも文字を打ってみます。 目次のあとに再び差し込まれる扉、青山千鶴子の名前、物語に続く3名のあとがき、その後ようやく明かされる著者によるあとがき、物語の作り方に唸らされました。 統治者側の人間による身勝手な解釈•怒り•容赦と、それにより静かに深く広がっていく溝を描きながらも、食と旅を通じて描かれる千鶴子と千鶴の軽やかな掛け合いがおもしろく、読む手が止まりませんでした。鹹蛋糕(ギャムヌンゴー/シエンダンガオ)、お肉を挟んだしょっぱいケーキ、食べてみたいです。




まめご@mmg_862026年3月6日読み終わった借りてきたこの小説のことを書こうとすると、一体何からどう書き始めればいいのか悩んでしまう。 これは「美食×鉄道旅×百合」小説である、とあとがきに書いてあって、実際その通りではある。 どの切り口から読んでもとても面白いと思ったし、作品の構造に巧妙なしかけがあってそこも楽しめた。 また、主人公・千鶴子と千鶴の関係性の変化とリンクするような季節の移ろい、今はもう見られないという日本統治時代の台湾の風景と、ほとんどのものが今も食べられるという台湾グルメの対比なども面白い。 ただこれらはあくまで舞台装置であって、この小説の本質は、他者と、自分と、異文化と、向き合うことにあるのだと思う。 誰かと出会い親しくなっていく中で、相手のことを知りたい、理解したい、優しくしたいと思うのは自然なことだ。 その“理解”や“優しさ”が相手のためになっているのか、自分の思い込みや押しつけではないかとヒヤリとする経験は、誰にもあるんじゃないだろうか。 そのヒヤリがあればまだ良いけれど、気付けないまま自分ではいい事をしたつもりでいるのも怖い。 作中の「独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」というセリフが重く響いて、自分はどうだろうと省みずにいられない。 また、旺盛というにはやや違和感すらあるほどの食欲が象徴する、主人公の千鶴子の中の「妖怪」を、彼女が克服していく様が描かれていたのも印象的だった。 克服というより癒しというべきかもしれない。 他者を大切にすることと自分を大切にすることは、表裏一体なんだろうと思う。 エンタメ小説のような軽やかさで、普遍的な深いテーマを考えさせてくれる、ちょっと新鮮な1冊だった。









しおり(栞古書店)@shiori-koshoten2026年3月3日読み終わった大正時代の頃、台湾の各地のおいしいものを巡りながら、だんだん仲良くなっていく日本作家と台湾通訳者の友情が見どころ。 台湾文学を他にも読んでみたくなりました


annamsmonde@annamsmonde2026年3月1日読み終わった「美食×鉄道旅×百合」 1938年、日本統治時代の台湾へ招待された主人公/作家 青山千鶴子が、異国の地にはしゃぎ愉しむ心が伝わってきてスルスル読み進めることができ、小説の全体構造が何重にもなっていて楽しめました。 輝くような愛があったとしても、努力では埋められない溝が、歴史に沿って書かれていて、苦い気持ちになりました。


でんてぃすこ@axelasayaka2026年2月5日読んでる読み始めたら、知人から日本統治時代の台湾の鉄道地図帳を見せてもらえた。すごくいい。本当に旅行して美味いもん食ってる気分。 こういうのがあったら、昔読んだ地図と拳とかももっと楽しく読めたかもしれないし、柳広司のジョーカー・ゲームなどのシリーズなども臨場感倍増だったかも。


- saera@saera2026年2月5日台湾に行きたくなる食、観光、それによってマスキングされた異文化、違う身分のふたりの歪な友情。アンフェアで、でもそんなに割り切れない程に相手に対する気持ち。軽いタッチと重厚な構造と複雑な感情が丁寧に描かれていて、素晴らしかった。

村雨菊@carameltomato2026年2月1日読み終わった情報量も多いし、小説の構造が実験的でなかなか読むのが大変だった。 ふたりが互いに抱く感情の熱量に違和感を感じつつも、最後まで面白く読んだら、後書きでこの小説が「歴史百合小説」というジャンルだったと知り、ひっくり返った。 新感覚すぎて戸惑ったけど、確かに愛が深く追求されていた。


白玉庵@shfttg2026年1月30日途中でやめたspotifyの「翻訳文学試食会」#121で取り上げられて、自分が脱落した理由が非常に明確に語られておりすっきりした。 OSが違う。私も前近代的な文学の読み方をしている。『パチンコ』も取り上げてくれないかな。(嫌いすぎて最後まで読んだ)









無重力くらげ@NoGravityJelly2026年1月29日読み終わったいい意味でハートをフルボッコにされた。 千鶴子の無意識の偏見・差別を含んだ発言について、しばしば「その言葉は大丈夫なのか?」などと思うところはあったものの、最後にネタバラシされるまで気づけなかった部分もあり、情けない思い。自分が能天気に「かわいいなー」なんて思ってた場面が、特大の伏線であったと知らされた時の衝撃は凄まじいものだった。これに気づけなかった自分の愚かさに呆れて少し落ち込んだ。 支配側と被支配側の間に平等な友情は成立しない。作中でも言われたこの一言に尽きる。 完璧なハッピーエンドではないものの、最後の最後に2人が心のうちの一部でもさらけ出し、手と手を取り合うことができたのは素直に嬉しかった。 とてもいい作品に出会えた。明日も仕事なのに眠ることができない。




七瀬@nana-book2026年1月29日読み終わった百合というよりシスターフッドかなと感じた。 とにかく食べ物の描写は食欲を湧いてきたし、ふたりの関係性から善意と対等について考えさせられた。 2026年始まったばかりなのに、これは今年のベストバイ小説な予感笑

みえこ@mieko2026年1月27日読み終わった@ 図書館日本統治下での日本人と台湾人の食と旅を通して描くままならない友情。楽しげと苦さが同居していた。 台湾が親日だという一辺倒なラベルへの違和感を言語化してくれた一冊。


本読みの旅人@hi_tommy9302026年1月27日読み終わった@ 自宅登場する料理を食べたくて食べたくて、台湾旅行を計画中。 本島人である千鶴だけでなく、本島で生まれ育ち、本島に愛着を感じる美島も内地からやってくる内地人の相手をするたび、彼らが発するある意味純粋で独りよがりな善意の底にある優越感みたいなものを感じ、イライラしているのだろう。美島には美島で、本島人に対する優越感があるが。 肝に銘じておきたい言葉たち。 「青山さんが大事にしたいのは、青山さんの保護を必要とする、物わかりの良い本島人の通訳です。」 「先生はふだん口癖のように、南進政策に協力するつもりはないとおっしゃっている。帝国に対する不信を表明なさっているわけです。ところが、先生ご自身のお好きなものに対しては、態度を一変して、それほ帝国の功績だと称賛し始める。つまり、帝国の政策を批判するのも称賛するのも、それが正しいか正しくないかではなく、青山先生個人の好き嫌いで考えているにすぎないのです。」 「ご自身がご興味をもったものをお褒めになるのは、もっともなことでごさいます。しかしそれらについて、ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です。」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません。」 「内地人と本島人の間に、平等な友情は成立しないのです。」
ひつじ@hitsuji_zzz2026年1月21日読み終わった借りてきた買いたいリストお腹がくーくー鳴るのを止められない。止める方が失礼というもの…と思いながら読んだ。こんなグルメ小説だなんて聞いてないんですけど…!(最高!) もちろんグルメ描写だけではなく、フィクションなのかノンフィクションなのか、あとがきで余計に混乱するほどに、重厚な物語だった。自分の中にある傲慢さを改めて考えさせられる…💭 台湾文学もっと…!知りたい…!
- オイラくん@oira-kun2026年1月2日読み終わった昭和13年の台湾を舞台に日本人作家の女性と現地通訳の女性2人のシスターフッドの話 生まれも育ちも立場も違う2人は真に友人になり得るのかという問いに真摯に向き合っておりビターエンド寄りながらこれも一つの答えだなと納得のできるよいお話でした 台湾の料理の細かな描写がなんともお腹が空いてくる 千鶴子のお腹に妖怪を飼っているかのような食べっぷりが気持ちよい



SUIREN@erugus2025年12月30日読み終わった最後の翻訳者あとがきまでが作品。台湾では刊行当初、新たな歴史書が発掘されたと誤解した人から批判が殺到したそうだけど、それを含めて二重三重に仕掛けが施されていて楽しめた。全米図書賞受賞作。
むぞ@muzo2025年12月25日読み終わった"百合×ごはん"というコピーに飛びつかない理由がない。久しぶりに紙で読んだ。旅の本って紙で読む方が好きだし、正解だった。食も百合も旅も話もとても良い質感。最後の最後まで詰まった良い本。

美甘樹々@jujuMikamo2025年12月21日借りてきた紫乃から。 お察しの通り紫乃からえげつない量の本を借りております。ひとに本を貸すときは返ってこないと思え、とよく言われているが、ここに記録しておけば少なくとも借りた本だということは忘れないはず。もちろんちゃんと読んで返すつもりはあるけれども。

ゆっくり読む子@skr_04082025年12月20日今年ずっとずっと読みたかった1冊、とうとう自分へのご褒美に購入! 最近台湾ブームが私に来ているのでまさに今しかない!本を読むタイミングってあるのね〜
KIMIE@insidemyglassdoors82025年12月3日読み終わった最後の最後の最後まで面白かった。で、青山さんと重ねて自分自身は?とハッとする部分もあり、ショックだったり複雑なんだけどさらり読めて、読み終えた後の余韻は深くたくさん考えるきっかけになった。私も台湾でたくさん食べよう。

4分33秒@4332025年10月22日読み終わった帯のアオリ文「台湾グルメ×百合×鉄道旅」の文字にまんまとひっかかる。ガツガツ飯を食らう描写は食欲をそそる。百合については「シスターフッド」の方が正確のような気がするが、何を求めて手に取るかにもよる。
乖離@karu2025年10月18日読み終わった不均衡な立場にあって対等な友情を結ぶことがいかに難しいか。私もたぶん無意識に傲慢な振る舞いを良かれと思ってする質なのでせめて気をつけたい。 出てくる食事がどれも美味しそうで、お腹が空いた。



海老名絢@ebina_aya2025年9月7日読み終わった@ 自宅植民地支配側/被支配側と立場が異なる中で、千鶴子と千鶴が迎えたラストは切なくもほんのりとした暖かさを感じた。「あとがき」で、再会は叶わなくともお互いへの感情を持ち続けていたと感じる。時代が違えば、千鶴子と千鶴はふたりで幸せに生きたのかもしれない。 歴史と向き合うこと。対等な友情、対等な関係性とは何か? 他文化へ敬意を持って接するにはどうしたらよいか? 舞台は日本の植民地時代の台湾だけど、現代にも繋がるテーマが軽やかな文体や美味しそうな料理、楽しげな鉄道旅の描写にはっきりと現れている。




ひつじ@mgmgsheep2025年8月11日読み終わった湾生の方のお話を伺う機会があり、この機に読まねばと長らく積んでいたのをやっと読了。 結果的に、このタイミングで読めて良かったと思う。 当時の台湾の街や鉄道事情などを事前にある程度理解していたことで、この本の「しかけ」を知っていてもなお、2人の旅や生活の様子を詳細にイメージし身近に感じられた。 また、当然ながら当時を生きた人々の中にはそれぞれ色々な感情があり、簡単には言い表せない複雑さがあることを改めて感じている。 日本統治時代を扱ったフィクションやノンフィクションは近年増えているとのことなので、これからまた触れていきたいと思う。
海老名絢@ebina_aya2025年8月9日買った@ 長谷川書店 水無瀬駅前店東京の本屋Title で買った『四維街一号に暮らす五人』がよかったので、こちらも読みたいと思っていたところ、はせしょにあった。


Takaki Yamamoto@yama_taka2025年7月28日読み終わった大食らいで奔放な日本人作家、千鶴子と、完璧で謎めいた台湾人通訳、千鶴の、一年にわたる昭和初期の台湾での日々。二人の会話を主体にした文体は、ラノベを思わせる軽やかな語り口だが、随所に当時の台湾の生活文化が緻密に描かれていて、特に台湾各地の食べ物の描写は、読んでいて本当におなかが空く(笑)。 統治する側とされる側の越えられない溝、ひたひたと迫り来る戦争、当時の女性たちの不遇な立場など、物語の根底にあるテーマはずしりと重いが、それらはある意味、今のような時代にこそ、あらためて考えてみるべきテーマでもある。 台湾を再訪する前にこの本を読むことができて、よかった。




おもち@alpaco2025年7月28日読み終わった借りてきた昭和13年、大日本帝国占領下の台湾を舞台に、台湾を訪れた日本人女流作家千鶴子と、彼女の通訳として同行することになった台湾人女性千鶴の交流が、当時の台湾の様子とともに丁寧に描かれている物語。 台湾を横断する鉄道旅や台湾グルメの描写にワクワクしながら、そこに当時の歴史的背景もしっかり描かれていて、自分の心の中にもある傲慢さを突きつけられたりもしました。そんななかでの2人の女性の関係性の行く末も気になって一気読み。 あとがきを読んで、これだから小説や物語、さまざまな書き手の表現に触れるのはやめられないなぁと思う。 1日中涼しい部屋で読書三昧はひさしぶりで、こういう時間がやっぱり大好きだなと感じる夏の1日。



ヒナタ@hinata6251412025年5月3日読み終わった日本人/(植民地の)台湾人、小説家/通訳というダブルの権力勾配がある中で二人の女性が本当の友情を結べるか、というかなり繊細で残酷でもある関係性の物語が、台湾の美しい情景と美味しそうな料理で彩られる。 宗主国側のごう慢さをしっかりと描きつつも、諦められない恋のようなふたりの関係が美しくてとてもよかった。




- ギンダベラ@gindabera2025年4月21日読み終わったこれは素晴らしい小説。仕掛けもさることながら、日本作家が書いたように感じさせる小説。 以降は結末に極めて近い記述です。 本編の結末を読む前に全く偶然だが、現実世界でとある体験をした。 夜遅く、最寄駅からの帰り道に女の子と自転車を押している男の子のカップルの後ろを歩くことになった。男の子は最後まで送らないで大丈夫と心配していたけど、女の子は大丈夫という会話をおそらく何度も繰り返していたようだった。 昔、そういうことあったなぁと思い出しつつ、あぁ、当時は本当に心配で男の子と同じことを言ったのだけど、それはその子のためではなくて、自分のためだったのだなぁと思い返した。自分が安心したいからで、親切なフリをして、親切を押し売りしてたんだなぁ、やれやれと思った。 数日後、この小説の結末を読み、同じだなと思った。僕は必要以上に親切にされる事は、わりとありがた迷惑と思う方だけど、同じことを他人にしたりしている。

lily@lily_bookandcoffee2025年4月13日読み終わった読み進める中で、もやっとしてたところが、最後には綺麗に回収されて唸ってしまった 『麺線』でうるっときた 以下ネタバレ 「ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」 「自分は差別なんてしない」と思っている人は、自分のしている差別についてなかなか気付けない たまに「日本は(かつての植民地に対して)近代化してやった、それは植民地の人々にとってもいいことじゃないか」という言説を見かけるが、ぜひこの本を読んでみて今一度考えて見てほしい


ももんが太郎@reads_mmo2025年3月22日読み終わったとにかく食べ物が美味しそうで、夜中に読み始めるとついついお腹が空いて大変だった。 ふたりが美味しそうなものをモリモリ食べる表現が上手いので、青山氏が食欲を失ってしまった場面の描写が際立って悲しく、胸に迫るものがあった……。


ちがや@ya2024年12月8日読み終わった主人公の言動がかなり癖強なので、振り回される周囲に半ば同情するような気持ちで読んでいると、そこではない部分で人間関係の最後通牒を突きつけられる展開が見事だった。 言いたいのはその自覚の薄さなんですよ、という、主人公を貫通して読者の私に刺さる苦言。 無邪気で無神経、悪い人ではないかもしれないが、付き合いきれない相手、とはっきり描かれる居心地の悪さと、でも、話して分からない人かどうかは、どうですか?とこちらにボールを投げてくれている優しさを感じた。 キャラクター的に読むと、むちゃくちゃ自分勝手な主人公と、彼女に付き合う自分自身とに内心毒舌でツッコミながら、その関係をどこか楽しんでいた節があるらしい千鶴に驚きました😂 普通に嫌では!?蓼食う虫も好き好きってこと!?という気持ちと、そこを受け入れてくれた人ですら受け入れがたい驕りの罪深さと。 良くも悪くも素直で自分の非を認めることもできる千鶴子のこと、千鶴の本心を声に出して話せる時代背景であれば、現世でまたお酒を酌み交わせる関係になれたのかもしれないなあ。ボロクソ言われても嬉しそうにしてそう。なんで嬉しそうなんですか?褒めてませんよ、とか言われてそう。











































































































































































































































































































