台湾漫遊鉄道のふたり
233件の記録
- MS@MS11192026年4月10日読み終わった台湾の美しい風景や美味しい食べ物が鮮やかに映し出されると同時に、違和感を覚える千鶴子の発言が随所に散りばめられていた。それが千鶴と千鶴子を決定的に隔てる展開になったのはある意味予想通りだったけども、自分の特権性に無知であることへの恐れを覚えた。 それから、なぜ本作品はこのような構成を取ったのか暫くわからなかったが、本編では描けなかったハッピーエンド(希望の道筋?)を複数のあとがきを介して提示したかったのかなと解釈している。
chim@chim_Isolation2026年3月31日読み終わった台湾文学アニメのような(というと語弊があるが、)奥行きのないキャラ設定に、なかなか物語にのれない。が、それでも、舞台設定と装置、味付けで最後まで読ませる。主役2人のその後が間接的に描かれるエピローグで、初めて彼女たちに奥行きが出始める。なるほど、人とは、青春とは、そういうものなのかもしれない。 台湾行きたくなる。

mikechatoran@mikechatoran2026年3月22日読み終わった海外文学1930年代の台湾を舞台にした日本人作家と台湾人通訳のグルメ道中もの。ふたりの健啖家ぶりに驚きつつ、後半は重たい展開へ(最初からなんとなく予想はつくし、これでもだいぶマイルドに書いてるけど)。後日談である三人のあとがきも効果的で物語に深みを与えている。/この『台湾漫遊鉄道のふたり』は2024年の日本翻訳大賞、全米図書賞翻訳部門受賞、2026年2月に発表された国際ブッカー賞のロングリストに入り(英題"Taiwan Travelogue")、「虎に翼」の吉田恵里香さん脚本で日台合作でドラマ化されることも決まっているそう。




ちくわ@stuntman-kent2026年3月12日読み終わった映画におけるフード理論ともちょっと違う、感動の共有や他者理解として食を捉えているよう。関係性萌えに熱くなれるのはもちろん、心が揺れ動く瞬間の情景描写の美しさにクラクラしてくる。こういう小説をずっと読みたかった…! 「台湾レズビアン文学」という括りにちょっとそれは違うんじゃないかとモヤモヤしながら読んでいたら、あとがきでそこに言及していてくれたのも良かった。冬季五輪で私が心奪われてしまったりくりゅうペアに対し、付き合っているのかとか、関係性に名前を付けてラベリングしたがることの品の無さにも通じる括り方。好きにも色々あるんだから、関係性の可能性を狭めるラベリングなんて野暮だよ。
ぴぐ@pgmn2026年3月9日読み終わった30分以上かかりながらちまちま書いてた感想文を誤って消してしまい虚脱感に堕ちいています。 悲しいので少々投げやりになりつつも文字を打ってみます。 目次のあとに再び差し込まれる扉、青山千鶴子の名前、物語に続く3名のあとがき、その後ようやく明かされる著者によるあとがき、物語の作り方に唸らされました。 統治者側の人間による身勝手な解釈•怒り•容赦と、それにより静かに深く広がっていく溝を描きながらも、食と旅を通じて描かれる千鶴子と千鶴の軽やかな掛け合いがおもしろく、読む手が止まりませんでした。鹹蛋糕(ギャムヌンゴー/シエンダンガオ)、お肉を挟んだしょっぱいケーキ、食べてみたいです。




まめご@mmg_862026年3月6日読み終わった借りてきたこの小説のことを書こうとすると、一体何からどう書き始めればいいのか悩んでしまう。 これは「美食×鉄道旅×百合」小説である、とあとがきに書いてあって、実際その通りではある。 どの切り口から読んでもとても面白いと思ったし、作品の構造に巧妙なしかけがあってそこも楽しめた。 また、主人公・千鶴子と千鶴の関係性の変化とリンクするような季節の移ろい、今はもう見られないという日本統治時代の台湾の風景と、ほとんどのものが今も食べられるという台湾グルメの対比なども面白い。 ただこれらはあくまで舞台装置であって、この小説の本質は、他者と、自分と、異文化と、向き合うことにあるのだと思う。 誰かと出会い親しくなっていく中で、相手のことを知りたい、理解したい、優しくしたいと思うのは自然なことだ。 その“理解”や“優しさ”が相手のためになっているのか、自分の思い込みや押しつけではないかとヒヤリとする経験は、誰にもあるんじゃないだろうか。 そのヒヤリがあればまだ良いけれど、気付けないまま自分ではいい事をしたつもりでいるのも怖い。 作中の「独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」というセリフが重く響いて、自分はどうだろうと省みずにいられない。 また、旺盛というにはやや違和感すらあるほどの食欲が象徴する、主人公の千鶴子の中の「妖怪」を、彼女が克服していく様が描かれていたのも印象的だった。 克服というより癒しというべきかもしれない。 他者を大切にすることと自分を大切にすることは、表裏一体なんだろうと思う。 エンタメ小説のような軽やかさで、普遍的な深いテーマを考えさせてくれる、ちょっと新鮮な1冊だった。









- しおり(栞古書店)@shiori-koshoten2026年3月3日読み終わった大正時代の頃、台湾の各地のおいしいものを巡りながら、だんだん仲良くなっていく日本作家と台湾通訳者の友情が見どころ。 台湾文学を他にも読んでみたくなりました



annamsmonde@annamsmonde2026年3月1日読み終わった「美食×鉄道旅×百合」 1938年、日本統治時代の台湾へ招待された主人公/作家 青山千鶴子が、異国の地にはしゃぎ愉しむ心が伝わってきてスルスル読み進めることができ、小説の全体構造が何重にもなっていて楽しめました。 輝くような愛があったとしても、努力では埋められない溝が、歴史に沿って書かれていて、苦い気持ちになりました。


でんてぃすこ@axelasayaka2026年2月5日読んでる読み始めたら、知人から日本統治時代の台湾の鉄道地図帳を見せてもらえた。すごくいい。本当に旅行して美味いもん食ってる気分。 こういうのがあったら、昔読んだ地図と拳とかももっと楽しく読めたかもしれないし、柳広司のジョーカー・ゲームなどのシリーズなども臨場感倍増だったかも。


- saera@saera2026年2月5日台湾に行きたくなる食、観光、それによってマスキングされた異文化、違う身分のふたりの歪な友情。アンフェアで、でもそんなに割り切れない程に相手に対する気持ち。軽いタッチと重厚な構造と複雑な感情が丁寧に描かれていて、素晴らしかった。

村雨菊@carameltomato2026年2月1日読み終わった情報量も多いし、小説の構造が実験的でなかなか読むのが大変だった。 ふたりが互いに抱く感情の熱量に違和感を感じつつも、最後まで面白く読んだら、後書きでこの小説が「歴史百合小説」というジャンルだったと知り、ひっくり返った。 新感覚すぎて戸惑ったけど、確かに愛が深く追求されていた。


白玉庵@shfttg2026年1月30日途中でやめたspotifyの「翻訳文学試食会」#121で取り上げられて、自分が脱落した理由が非常に明確に語られておりすっきりした。 OSが違う。私も前近代的な文学の読み方をしている。『パチンコ』も取り上げてくれないかな。(嫌いすぎて最後まで読んだ)









無重力くらげ@NoGravityJelly2026年1月29日読み終わったいい意味でハートをフルボッコにされた。 千鶴子の無意識の偏見・差別を含んだ発言について、しばしば「その言葉は大丈夫なのか?」などと思うところはあったものの、最後にネタバラシされるまで気づけなかった部分もあり、情けない思い。自分が能天気に「かわいいなー」なんて思ってた場面が、特大の伏線であったと知らされた時の衝撃は凄まじいものだった。これに気づけなかった自分の愚かさに呆れて少し落ち込んだ。 支配側と被支配側の間に平等な友情は成立しない。作中でも言われたこの一言に尽きる。 完璧なハッピーエンドではないものの、最後の最後に2人が心のうちの一部でもさらけ出し、手と手を取り合うことができたのは素直に嬉しかった。 とてもいい作品に出会えた。明日も仕事なのに眠ることができない。



七瀬@nana-book2026年1月29日読み終わった百合というよりシスターフッドかなと感じた。 とにかく食べ物の描写は食欲を湧いてきたし、ふたりの関係性から善意と対等について考えさせられた。 2026年始まったばかりなのに、これは今年のベストバイ小説な予感笑

みえこ@mieko2026年1月27日読み終わった@ 図書館日本統治下での日本人と台湾人の食と旅を通して描くままならない友情。楽しげと苦さが同居していた。 台湾が親日だという一辺倒なラベルへの違和感を言語化してくれた一冊。


本読みの旅人@hi_tommy9302026年1月27日読み終わった@ 自宅登場する料理を食べたくて食べたくて、台湾旅行を計画中。 本島人である千鶴だけでなく、本島で生まれ育ち、本島に愛着を感じる美島も内地からやってくる内地人の相手をするたび、彼らが発するある意味純粋で独りよがりな善意の底にある優越感みたいなものを感じ、イライラしているのだろう。美島には美島で、本島人に対する優越感があるが。 肝に銘じておきたい言葉たち。 「青山さんが大事にしたいのは、青山さんの保護を必要とする、物わかりの良い本島人の通訳です。」 「先生はふだん口癖のように、南進政策に協力するつもりはないとおっしゃっている。帝国に対する不信を表明なさっているわけです。ところが、先生ご自身のお好きなものに対しては、態度を一変して、それほ帝国の功績だと称賛し始める。つまり、帝国の政策を批判するのも称賛するのも、それが正しいか正しくないかではなく、青山先生個人の好き嫌いで考えているにすぎないのです。」 「ご自身がご興味をもったものをお褒めになるのは、もっともなことでごさいます。しかしそれらについて、ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です。」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません。」 「内地人と本島人の間に、平等な友情は成立しないのです。」
ひつじ@hitsuji_zzz2026年1月21日読み終わった借りてきた買いたいリストお腹がくーくー鳴るのを止められない。止める方が失礼というもの…と思いながら読んだ。こんなグルメ小説だなんて聞いてないんですけど…!(最高!) もちろんグルメ描写だけではなく、フィクションなのかノンフィクションなのか、あとがきで余計に混乱するほどに、重厚な物語だった。自分の中にある傲慢さを改めて考えさせられる…💭 台湾文学もっと…!知りたい…!
- オイラくん@oira-kun2026年1月2日読み終わった昭和13年の台湾を舞台に日本人作家の女性と現地通訳の女性2人のシスターフッドの話 生まれも育ちも立場も違う2人は真に友人になり得るのかという問いに真摯に向き合っておりビターエンド寄りながらこれも一つの答えだなと納得のできるよいお話でした 台湾の料理の細かな描写がなんともお腹が空いてくる 千鶴子のお腹に妖怪を飼っているかのような食べっぷりが気持ちよい



SUIREN@erugus2025年12月30日読み終わった最後の翻訳者あとがきまでが作品。台湾では刊行当初、新たな歴史書が発掘されたと誤解した人から批判が殺到したそうだけど、それを含めて二重三重に仕掛けが施されていて楽しめた。全米図書賞受賞作。
むぞ@muzo2025年12月25日読み終わった"百合×ごはん"というコピーに飛びつかない理由がない。久しぶりに紙で読んだ。旅の本って紙で読む方が好きだし、正解だった。食も百合も旅も話もとても良い質感。最後の最後まで詰まった良い本。

美甘樹々@jujuMikamo2025年12月21日借りてきた紫乃から。 お察しの通り紫乃からえげつない量の本を借りております。ひとに本を貸すときは返ってこないと思え、とよく言われているが、ここに記録しておけば少なくとも借りた本だということは忘れないはず。もちろんちゃんと読んで返すつもりはあるけれども。

ゆっくり読む子@skr_04082025年12月20日今年ずっとずっと読みたかった1冊、とうとう自分へのご褒美に購入! 最近台湾ブームが私に来ているのでまさに今しかない!本を読むタイミングってあるのね〜
KIMIE@insidemyglassdoors82025年12月3日読み終わった最後の最後の最後まで面白かった。で、青山さんと重ねて自分自身は?とハッとする部分もあり、ショックだったり複雑なんだけどさらり読めて、読み終えた後の余韻は深くたくさん考えるきっかけになった。私も台湾でたくさん食べよう。

4分33秒@4332025年10月22日読み終わった帯のアオリ文「台湾グルメ×百合×鉄道旅」の文字にまんまとひっかかる。ガツガツ飯を食らう描写は食欲をそそる。百合については「シスターフッド」の方が正確のような気がするが、何を求めて手に取るかにもよる。
乖離@karu2025年10月18日読み終わった不均衡な立場にあって対等な友情を結ぶことがいかに難しいか。私もたぶん無意識に傲慢な振る舞いを良かれと思ってする質なのでせめて気をつけたい。 出てくる食事がどれも美味しそうで、お腹が空いた。



海老名絢@ebina_aya2025年9月7日読み終わった@ 自宅植民地支配側/被支配側と立場が異なる中で、千鶴子と千鶴が迎えたラストは切なくもほんのりとした暖かさを感じた。「あとがき」で、再会は叶わなくともお互いへの感情を持ち続けていたと感じる。時代が違えば、千鶴子と千鶴はふたりで幸せに生きたのかもしれない。 歴史と向き合うこと。対等な友情、対等な関係性とは何か? 他文化へ敬意を持って接するにはどうしたらよいか? 舞台は日本の植民地時代の台湾だけど、現代にも繋がるテーマが軽やかな文体や美味しそうな料理、楽しげな鉄道旅の描写にはっきりと現れている。




ひつじ@mgmgsheep2025年8月11日読み終わった湾生の方のお話を伺う機会があり、この機に読まねばと長らく積んでいたのをやっと読了。 結果的に、このタイミングで読めて良かったと思う。 当時の台湾の街や鉄道事情などを事前にある程度理解していたことで、この本の「しかけ」を知っていてもなお、2人の旅や生活の様子を詳細にイメージし身近に感じられた。 また、当然ながら当時を生きた人々の中にはそれぞれ色々な感情があり、簡単には言い表せない複雑さがあることを改めて感じている。 日本統治時代を扱ったフィクションやノンフィクションは近年増えているとのことなので、これからまた触れていきたいと思う。
海老名絢@ebina_aya2025年8月9日買った@ 長谷川書店 水無瀬駅前店東京の本屋Title で買った『四維街一号に暮らす五人』がよかったので、こちらも読みたいと思っていたところ、はせしょにあった。


おもち@alpaco2025年7月28日読み終わった借りてきた昭和13年、大日本帝国占領下の台湾を舞台に、台湾を訪れた日本人女流作家千鶴子と、彼女の通訳として同行することになった台湾人女性千鶴の交流が、当時の台湾の様子とともに丁寧に描かれている物語。 台湾を横断する鉄道旅や台湾グルメの描写にワクワクしながら、そこに当時の歴史的背景もしっかり描かれていて、自分の心の中にもある傲慢さを突きつけられたりもしました。そんななかでの2人の女性の関係性の行く末も気になって一気読み。 あとがきを読んで、これだから小説や物語、さまざまな書き手の表現に触れるのはやめられないなぁと思う。 1日中涼しい部屋で読書三昧はひさしぶりで、こういう時間がやっぱり大好きだなと感じる夏の1日でした。



Takaki Yamamoto@yama_taka2025年7月28日読み終わった大食らいで奔放な日本人作家、千鶴子と、完璧で謎めいた台湾人通訳、千鶴の、一年にわたる昭和初期の台湾での日々。二人の会話を主体にした文体は、ラノベを思わせる軽やかな語り口だが、随所に当時の台湾の生活文化が緻密に描かれていて、特に台湾各地の食べ物の描写は、読んでいて本当におなかが空く(笑)。 統治する側とされる側の越えられない溝、ひたひたと迫り来る戦争、当時の女性たちの不遇な立場など、物語の根底にあるテーマはずしりと重いが、それらはある意味、今のような時代にこそ、あらためて考えてみるべきテーマでもある。 台湾を再訪する前にこの本を読むことができて、よかった。




ヒナタ@hinata6251412025年5月3日読み終わった日本人/(植民地の)台湾人、小説家/通訳というダブルの権力勾配がある中で二人の女性が本当の友情を結べるか、というかなり繊細で残酷でもある関係性の物語が、台湾の美しい情景と美味しそうな料理で彩られる。 宗主国側のごう慢さをしっかりと描きつつも、諦められない恋のようなふたりの関係が美しくてとてもよかった。




- ギンダベラ@gindabera2025年4月21日読み終わったこれは素晴らしい小説。仕掛けもさることながら、日本作家が書いたように感じさせる小説。 以降は結末に極めて近い記述です。 本編の結末を読む前に全く偶然だが、現実世界でとある体験をした。 夜遅く、最寄駅からの帰り道に女の子と自転車を押している男の子のカップルの後ろを歩くことになった。男の子は最後まで送らないで大丈夫と心配していたけど、女の子は大丈夫という会話をおそらく何度も繰り返していたようだった。 昔、そういうことあったなぁと思い出しつつ、あぁ、当時は本当に心配で男の子と同じことを言ったのだけど、それはその子のためではなくて、自分のためだったのだなぁと思い返した。自分が安心したいからで、親切なフリをして、親切を押し売りしてたんだなぁ、やれやれと思った。 数日後、この小説の結末を読み、同じだなと思った。僕は必要以上に親切にされる事は、わりとありがた迷惑と思う方だけど、同じことを他人にしたりしている。

lily@lily_bookandcoffee2025年4月13日読み終わった読み進める中で、もやっとしてたところが、最後には綺麗に回収されて唸ってしまった 『麺線』でうるっときた 以下ネタバレ 「ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」 「自分は差別なんてしない」と思っている人は、自分のしている差別についてなかなか気付けない たまに「日本は(かつての植民地に対して)近代化してやった、それは植民地の人々にとってもいいことじゃないか」という言説を見かけるが、ぜひこの本を読んでみて今一度考えて見てほしい


ももんが太郎@reads_mmo2025年3月22日読み終わったとにかく食べ物が美味しそうで、夜中に読み始めるとついついお腹が空いて大変だった。 ふたりが美味しそうなものをモリモリ食べる表現が上手いので、青山氏が食欲を失ってしまった場面の描写が際立って悲しく、胸に迫るものがあった……。
























































































































































































