台湾漫遊鉄道のふたり

76件の記録
- ヒナタ@hinata6251412025年5月3日読み終わった日本人/(植民地の)台湾人、小説家/通訳というダブルの権力勾配がある中で二人の女性が本当の友情を結べるか、というかなり繊細で残酷でもある関係性の物語が、台湾の美しい情景と美味しそうな料理で彩られる。 宗主国側のごう慢さをしっかりと描きつつも、諦められない恋のようなふたりの関係が美しくてとてもよかった。
- lily@lily_bookandcoffee2025年4月13日読み終わった読み進める中で、もやっとしてたところが、最後には綺麗に回収されて唸ってしまった 『麺線』でうるっときた 以下ネタバレ 「ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」 「自分は差別なんてしない」と思っている人は、自分のしている差別についてなかなか気付けない たまに「日本は(かつての植民地に対して)近代化してやった、それは植民地の人々にとってもいいことじゃないか」という言説を見かけるが、ぜひこの本を読んでみて今一度考えて見てほしい
- ももんが太郎@reads_mmo2025年3月22日読み終わったとにかく食べ物が美味しそうで、夜中に読み始めるとついついお腹が空いて大変だった。 ふたりが美味しそうなものをモリモリ食べる表現が上手いので、青山氏が食欲を失ってしまった場面の描写が際立って悲しく、胸に迫るものがあった……。