台湾漫遊鉄道のふたり

107件の記録
- ひつじ@mgmgsheep2025年8月11日読み終わった湾生の方のお話を伺う機会があり、この機に読まねばと長らく積んでいたのをやっと読了。 結果的に、このタイミングで読めて良かったと思う。 当時の台湾の街や鉄道事情などを事前にある程度理解していたことで、この本の「しかけ」を知っていてもなお、2人の旅や生活の様子を詳細にイメージし身近に感じられた。 また、当然ながら当時を生きた人々の中にはそれぞれ色々な感情があり、簡単には言い表せない複雑さがあることを改めて感じている。 日本統治時代を扱ったフィクションやノンフィクションは近年増えているとのことなので、これからまた触れていきたいと思う。
- 海老名絢@ebina_aya2025年8月9日買った@ 長谷川書店 水無瀬駅前店東京の本屋Title で買った『四維街一号に暮らす五人』がよかったので、こちらも読みたいと思っていたところ、はせしょにあった。
- おもち@alpaco2025年7月28日読み終わった借りてきた昭和13年、大日本帝国占領下の台湾を舞台に、台湾を訪れた日本人女流作家千鶴子と、彼女の通訳として同行することになった台湾人女性千鶴の交流が、当時の台湾の様子とともに丁寧に描かれている物語。 台湾を横断する鉄道旅や台湾グルメの描写にワクワクしながら、そこに当時の歴史的背景もしっかり描かれていて、自分の心の中にもある傲慢さを突きつけられたりもしました。そんななかでの2人の女性の関係性の行く末も気になって一気読み。 あとがきを読んで、これだから小説や物語、さまざまな書き手の表現に触れるのはやめられないなぁと思う。 1日中涼しい部屋で読書三昧はひさしぶりで、こういう時間がやっぱり大好きだなと感じる夏の1日でした。
- Takaki Yamamoto@yama_taka2025年7月28日読み終わった大食らいで奔放な日本人作家、千鶴子と、完璧で謎めいた台湾人通訳、千鶴の、一年にわたる昭和初期の台湾での日々。二人の会話を主体にした文体は、ラノベを思わせる軽やかな語り口だが、随所に当時の台湾の生活文化が緻密に描かれていて、特に台湾各地の食べ物の描写は、読んでいて本当におなかが空く(笑)。 統治する側とされる側の越えられない溝、ひたひたと迫り来る戦争、当時の女性たちの不遇な立場など、物語の根底にあるテーマはずしりと重いが、それらはある意味、今のような時代にこそ、あらためて考えてみるべきテーマでもある。 台湾を再訪する前にこの本を読むことができて、よかった。
- ヒナタ@hinata6251412025年5月3日読み終わった日本人/(植民地の)台湾人、小説家/通訳というダブルの権力勾配がある中で二人の女性が本当の友情を結べるか、というかなり繊細で残酷でもある関係性の物語が、台湾の美しい情景と美味しそうな料理で彩られる。 宗主国側のごう慢さをしっかりと描きつつも、諦められない恋のようなふたりの関係が美しくてとてもよかった。
- lily@lily_bookandcoffee2025年4月13日読み終わった読み進める中で、もやっとしてたところが、最後には綺麗に回収されて唸ってしまった 『麺線』でうるっときた 以下ネタバレ 「ご自身の好みに合わせて強引に解釈づけるのは、言わせていただければ、知識階級の傲慢です」 「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはございません」 「自分は差別なんてしない」と思っている人は、自分のしている差別についてなかなか気付けない たまに「日本は(かつての植民地に対して)近代化してやった、それは植民地の人々にとってもいいことじゃないか」という言説を見かけるが、ぜひこの本を読んでみて今一度考えて見てほしい
- ももんが太郎@reads_mmo2025年3月22日読み終わったとにかく食べ物が美味しそうで、夜中に読み始めるとついついお腹が空いて大変だった。 ふたりが美味しそうなものをモリモリ食べる表現が上手いので、青山氏が食欲を失ってしまった場面の描写が際立って悲しく、胸に迫るものがあった……。