マオ
@pb-mao
2026年6月28日
恋人たちの森
森茉莉
かつて読んだ
だいぶ前に読んだけど、当時はなかなか見かけなくて、読みたくて探し回って見つけた時は嬉しかった。
初めて読んだ森茉莉さんの作品。
表現と日本語の可能性をまざまざ見せつけられて、びっくりした。
何より、当時は嫌悪感が先走ることが多かった発展した関係性の表現をここまで品位ある色香に落とし込める作家さんがいたことにひたすら驚嘆した。
日本が舞台なのにパリの街中で暮らす恋人たちの生活を見ているような錯覚すら覚えるぐらい、日本語ってここまで自在に品格を失わず、多彩な世界観や色気を醸し出せるんだって、いまでもびっくりする。
なかなか他では味わえない、不思議な陶酔感に満ちた読後で、たまに読み返したくなる。