
数奇
@suuqi
2026年6月17日
GOTH 僕の章
乙一,
帆足英里子(ライトパブリシティ
読み終わった
「夜の章」に続いて主人公・僕に焦点が当てられた3編、こちらもとても面白かった。トリックのミスリードのさせ方はどの話も似ているため大体予想がついてしまった(最後の話も予想通りではあった)が、それによって面白さは損なわれない物語の良さ、文章の良さ、キャラクターの良さ、心情描写の良さが揃っていた。犯人が猟奇的な殺人事件を起こすのに対し、探偵サイドがそれを上回る静かな狂気性を持っているという設定だけでも今読んでも斬新で、作品全体に唯一無二の雰囲気を漂わせている。主人公とヒロインの関係性、そこにある「僕」の心情の描写も秀逸で良い。かなり好きな作品。
