K.K. "飛ぶ教室" 2026年6月28日

K.K.
@honnranu
2026年6月28日
飛ぶ教室
飛ぶ教室
エーリヒ・ケストナー,
丘沢静也
本編約200ページながら、全然読み進まなかった。でも名作の佇まい。相性が悪かったか。 親に捨てられたジョニー、腕っぷしがありながら素直な心の持ち主マティアス、その親友臆病者ウーリ、読書家ゼバスティアン、成績優秀で絵が達者で正義漢のマルティン。五人は寄宿学校で学び、育まれ、成長する。舎監の先生ヨハンベークと近所のローベルトウトホフトに見守られながら。 クリスマス直前、舞台劇『飛ぶ教室』の練習をする五人の元に、同窓生と授業のノートが拐われたと報せが入る。前半1/3くらいは抗争の話が繰り広げられるけど、重要でない。読み返すと、後半の展開と響き合う描写もある事に気付く。物語の後半は、寄宿学校のクリスマス生活について。ここは好きかも。 成長途中の五人は自分に足りないものを獲得しようとしたり、選べない環境に揺られたりする。ベーク先生がメンター役だけど、流石に全ての解決を背負わせ過ぎの感。マルティン帰省はそうするしかないか……?後で揉めない?個人的に良いのは、主なキャラだけでなく、エーガーラントやテオドールなど端役も自省し行いを改める描写がある事。過ちを犯しても、彼らの先に正義さんや禁煙さんがいる。 身につまされるのは、ウーリ。飛び降りた時の気持ちを思うと。でも劇の直前にやる事じゃないよ。マティアスがウーリに向ける思いも良い。もっと描写が欲しい。 作者から子供への思いがまえがきに明記されている。子供の時に読みたかった。 好きな部分は第2章「臆病者ウーリが臆病な自分を嘆く。」第4章「エーガーラントの葛藤。エーガーラント、降りる。」第5章全体。第9章「臆病についてゼバスティアンが根本的な説明をする。マルティンが家に送った手紙。」
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