飛ぶ教室
21件の記録
- K.K.@honnranu2026年6月28日読み終わった光文社児童文学ドイツ文学光文社古典新訳文庫エーリッヒケストナー-Erich Kästner丘沢静也本編約200ページながら、全然読み進まなかった。でも名作の佇まい。相性が悪かったか。 親に捨てられたジョニー、腕っぷしがありながら素直な心の持ち主マティアス、その親友臆病者ウーリ、読書家ゼバスティアン、成績優秀で絵が達者で正義漢のマルティン。五人は寄宿学校で学び、育まれ、成長する。舎監の先生ヨハンベークと近所のローベルトウトホフトに見守られながら。 クリスマス直前、舞台劇『飛ぶ教室』の練習をする五人の元に、同窓生と授業のノートが拐われたと報せが入る。前半1/3くらいは抗争の話が繰り広げられるけど、重要でない。読み返すと、後半の展開と響き合う描写もある事に気付く。物語の後半は、寄宿学校のクリスマス生活について。ここは好きかも。 成長途中の五人は自分に足りないものを獲得しようとしたり、選べない環境に揺られたりする。ベーク先生がメンター役だけど、流石に全ての解決を背負わせ過ぎの感。マルティン帰省はそうするしかないか……?後で揉めない?個人的に良いのは、主なキャラだけでなく、エーガーラントやテオドールなど端役も自省し行いを改める描写がある事。過ちを犯しても、彼らの先に正義さんや禁煙さんがいる。 身につまされるのは、ウーリ。飛び降りた時の気持ちを思うと。でも劇の直前にやる事じゃないよ。マティアスがウーリに向ける思いも良い。もっと描写が欲しい。 作者から子供への思いがまえがきに明記されている。子供の時に読みたかった。 好きな部分は第2章「臆病者ウーリが臆病な自分を嘆く。」第4章「エーガーラントの葛藤。エーガーラント、降りる。」第5章全体。第9章「臆病についてゼバスティアンが根本的な説明をする。マルティンが家に送った手紙。」
- K.K.@honnranu2026年6月24日読書メモ-読書日記-引用-抜粋-心に残る一節どうして大人は自分の若いときのことをすっかり忘れてしまうのだろうか。子どもだって悲しくて不幸になることがあるのに、大人になると、さっぱり忘れてしまっている。 子どもの涙が大人の涙より小さいなんてことは絶対にない。ずっと重いことだってよくある。どうか誤解しないでもらいたい。不必要にメソメソしようと言っているのではない。つらいときにも、正直に言ってほしいだけなのだ。骨の髄まで正直に。p.18-19 きびしい人生は、お金を稼ぐようになってから始まるわけではない。そこで始まるわけでも、そこで終わるわけでもない。 ただし、自分をごまかしてはいけない。ごまかされてもいけない。災難にあっても、目をそらさないで。うまくいかないことがあっても、驚かないで。運が悪くても、しょんぼりしないで。元気をだして。打たれ強くならなくちゃ。p.22 賢さのない勇気は、乱暴にすぎない。勇気のない賢さは、冗談にすぎない。世界の歴史には、勇気はあるけれど馬鹿な人間や、賢いけれど臆病な人間がたくさんいた。 勇気のある人間が賢くなり、賢い人間が勇気をもってはじめて、人類の進歩というものが感じられるようになるだろう。p.23 「いろんなことをやったさ。臆病者を卒業するために。──でも、どうしようもない。いつもね、逃げないぞ、言いなりにはならないぞ、って決心する。岩みたいに固く決心するんだ。でも、いざとなると、逃げ出しちゃってる。誰からもぜんぜん信用されてないって気がつくと、吐き気がする」p.50 美男のテオドールは、こびるような甘い声を出した。できることなら消えてしまいたかった。p.99 ジョニーは研究者の目で町を見おろして、考えた。「どの屋根のしたにも人が暮らしている。なんとたくさんの屋根が町にあるんだろう。なんとたくさんの町がこの国にあるんだろう。なんとたくさんの国がこの惑星にあるんだろう。なんとたくさんの星がこの宇宙にあるんだろう。幸せは、すみずみまで無限に分配されている。不幸もまた……。p.119 ウーリは眠っている。薬のにおいがする。マティアスの心臓は喉から飛び出しそうだった。胸をつまらせながら、小柄な親友の青ざめた顔をしげしげ見つめた。そのときウーリが目をあけた。そして弱々しい、かすかなほほえみざウーリの目に浮かんだ。マティアスはうなずいた。喉がしめつけられるようだ。p.154-155 ポストを空にした郵便配達は、知らなかった。大きな集配かばんのなかに、どんなにたくさんのため息がドサッと落ちたのか。ベーク先生と禁煙さんも知らなかった。p.165 マティアスだけが、ウーリのほうがもうちょっとだけよかった、と思った。しかしそう思うのも当然だ。なんといってもウーリの親友なんだから。p.173
- いと(りお)@may--52026年2月1日読み始めた子どもにとって大人は、ときに共犯者にもなってくれるような存在でないといけないと思う。つねに良いか悪いかルールを振りかざすようでは彼らと同じ目線には一生立てないだろう。私たちは彼らの前に立ちはだかる『壁』ではない。おおきな『壁』を前にする彼らをそっと後押しすること。

ねこみ@nekomi8142025年9月22日読み終わった図書室のはこぶねを読んでから読みました。 おとなを信じるこども、こどもを信じるおとな こどもをこども扱いしない物語 おとなこそ読むべきなのかも。 訳者あとがきもよかったです
RIYO BOOKS@riyo_books2022年12月24日読み終わったただね、大切なことに思いをはせる時間をもった人間が、もっとふえればいいと思うだけだ。金や、地位や、名誉なんて、子どもっぽいものじゃないか。おもちゃにすぎない。そんなもの、本物の大人なら相手にしない。どうだ、ちがうかな?












