文豪になりたくて "成瀬は天下を取りにいく" 2026年6月28日

成瀬は天下を取りにいく
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」 『成瀬は天下を取りにいく』というタイトルから繰り出される1文目に最もふさわしく、読み始めてすぐにセミの声が響く青く澄んだ空が想像できる 主人公、成瀬あかりのやりたいことをすぐに実行するというその好奇心と実行力に勇気をもらえる作品であり、梅雨が明けてセミが鳴き始めた頃にもう一度読みたいと思える本だ 〜⚠️以下ネタバレを含みます⚠️〜 本作は6つの短編ストーリーと『ぜぜさんぽ』というある意味、聖地巡礼とも言える本作に登場した舞台を写真付きで巡っていく構成でどれも起承転結があり、コロナ禍で人とは物理的な距離を置かなければいけない状況下でありながら成瀬はそれを守りつつ自分がやりたいことを貫き、実行するパワー、そして気圧されるくらいの地元愛に読んでいる自分も元気が湧いてくるような作品だった 1つずつの物語ごとに感想を語りたかったが、順番にページをめくっていくと『成瀬あかり史』という大きなひとつの物語にすごく心を動かされた。 特に一貫していたのは、みんな地元愛が強い︎!強すぎる!! 成瀬はもちろん、島崎もマサルたちも皆、やると決めたらやり抜く精神が読んでいて気持ちよかった。 それでも、成瀬という人間は「完璧」ではないところがこの作品の面白さを際立ててると思う。最初は西武大津店が閉店するまでの1ヶ月、テレビに映り続ける根気や、地元規模で祭りの司会をやったり、シャボン玉で地元のテレビに出たところは一件「挑戦すればなんでもできる完璧な人」のように思えたが、M-1グランプリは1回戦で敗退し、お笑いの難しさという壁にぶち当たり4年間予選に出た上で撤退している。そして島崎が東京に引っ越すと打ち明けた時に自分の将来像が崩れ、自分のルーティンですらこなせなくなってしまうところは『成瀬はすごい!』と言っている側の一般的な人間と大して変わりないと思った それに、自分の好奇心に従って行動することから周りから少し避けられたり、ペア作りでは余るところも本人的には少し悲しかったのだろう。だからこそ、島崎のコミュ力に感心したり、成瀬に惹かれ自ら話しかけてきてくれた西浦にはいい意味で驚いただろうし、少し嬉しかったんだと思う。 こんな感じで、自分はこの本を読んで「成瀬になりたい!!」とは思わなかったが、成瀬のようにまずは行動を起こしてみようと勇気づけられた。何か一つのことに挑戦してそれが上手く行けば続ければいいし、上手くいかなければすぐにやめてもいい。人間である限り時間は有限であり、何かに挑戦することに躊躇う必要はない! 〜いつもの雑感〜 読み始めてから少し忙しくて1週間くらいかけてこの本を読んでた気がします(泣) ゆっくりで良かったけど、ちょっとだけ内容も忘れそうだったのでこれからはもっと毎日チビチビ読んでいきたいですね それは置いといて、この本「なんかめっちゃおもろかったな〜」っていう言葉にできない感想が第一に来てすごく言語化が難しかったです︎^_^ 特に最初の方は「成瀬ちゃんは完璧人間ぽいしこの先どう面白くなるんかな?」って思ってたけど、思ったより不器用で途中からは人間らしさがよく垣間見えて人間らしさがある子でチャレンジすることの大事さを教えてくれた気がしてすごく勇気づけられました👏 あとミシガンとか、近江牛コロッケとか滋賀県の紹介もいっぱいしてくれるから自分の足で聖地巡礼したくなってきました笑 この次は友達のオススメで貸してくれた新書を読んで何かを得れたらいいなと思ってます✌️
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