久留 "遊牧民から見た世界史" 2026年6月28日

久留
久留
@hisadome117
2026年6月28日
遊牧民から見た世界史
中国の王朝史観のなかで失われがちな騎馬民族を捉え直した本。ユーラシア西方で成立した騎馬技術と社会システムが東方に伝わったことで、匈奴は軍事化し、結果中華の統一(秦)を促した。その後の漢の時代の内向きさも、匈奴に従属した結果その安全保障の傘の下にいられたため。その後の西域経営・東方政策も対匈奴戦争の一環として行われた。 かくいう騎馬民族国家は十進法による軍事・政治・社会構成、三翼に広がる水平方向の三極体制(南を向いて左、中央、右)、二十四人の万騎からなる権力連合体である3つに形づくられる。 秦漢帝国から、中華と匈奴は婚姻関係にあり、双方の血を引く劉淵が浮上し漢帝となったのも頷ける。以降の五胡十六国時代も、唐に至るまではテュルク・モンゴル系の拓跋国家である理解の方が正しい。なお彼らは西進・南進し、西洋史にも影響力をおとす。イスラーム中東にテュルク系システムが持ち込まれた他、モンゴル帝国は、その衰亡はロシア帝国の誕生に繋がる(モンゴル帝国そのものの内陸・海運を繋いだ世界ネットワークとして機能した)。
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