よろこびイサンディ "増補 ネガティヴ・ケイパビリ..." 2026年6月28日

増補 ネガティヴ・ケイパビリティで生きる
文庫版になって追補された終盤の3つの章では、題名にもなっている「ネガティヴ・ケイパビリティ」の文言が頻出されていて、それによって、理解が定着した感はあり得る。 そう込み入った概念ではなく、一文のみで端的に記載されている箇所も多くあった。 言い淀み、立ち止まり、思考すること。 当世風ではないその概念の周辺について、様々な例を示しつつ、語り続けた結果が本書だった。 例えば、ベン図における補集合を多くの具体例で埋めていき、集合としての「ネガティヴ・ケイパビリティ」を顕現していく。 その迂遠とも取れるあらわし方こそ、不器用な「ネガティヴ・ケイパビリティ」を具現化しているのかもしれない、と思った。 個人的には、言い淀み、立ち止まるタイプの人間である。 それ故、「本書を読み、自己肯定感が上がった」としてしまえば、本書の意図にそぐわない程に短絡的な感想となってしまう。 言い淀み、立ち止まってはいるが、そこに深い思考が伴って来ない僕は、もっと読書を進めていこう、との決意を新たにした。 読みさしの際の印象から、かなりの好印象へと転じた。 今月中の読了を迎えられて、安堵している。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved