
すゆ
@suyu12
2026年6月28日
恋愛中毒
山本文緒,
角川書店装丁室
読み終わった
恋愛にのめりこみ、依存していく主人公。
創路とその周辺の女性たちの、バランスを保ちながら関係を保つ様子はどれも強烈だったが、共感するところもあった。
著者の他の作品同様、物語の中に織り込まれている文章に惹かれた。
「選択。そうだ、窓を開けるか閉めるか。それも些細な日常の選択だ。欲を出さず、ささやかにひっそりと暮らしているつもりでも、やはりこうして何かを選んでいる。」
日々、些細なことでも自分を鼓舞して暮らしを営んでいく。大まかな感情を流してしまわずに、ひとつひとつ取り上げて、丁寧に見ていく。
この一文を読んだとき、地に足をつけて生きることへのエールに感じ、日常の疲れや不安で覆われた心の靄が晴れていった。
