みみみ "八本目の槍" 2026年6月28日

みみみ
みみみ
@kmkdnrd
2026年6月28日
八本目の槍
八本目の槍
今村翔吾
もう一度読んでも一気読み。2回目でもとにかく石田三成がかっこいいよーーー最高ーー石田三成が好きな人が書いた石田三成が好きな人のための本!て感じ。本当に三成がこの本のようなことを考えていたかどうかは別として(もしかしたらそういう最新研究があるのかもしれないけどわたしは知らない)、あれだけ頭のいい人で先が見えていて、なんて出来過ぎだよ!という指摘もあるかもしれないけどかっこいい。とにかくもう最初から最後まで三成がかっこいい。そして助右衛門がかっこいい。 最後一世一代の演技でケラケラ笑う三成良かったなー!三成は常にいいんだけども。自分の本懐をとげるためには苦手(そう)なことにも果敢に挑むところがとにかくかっこいい。たぶん演技なんて得意じゃないだろうけど市松に伝えたいことがあればやりきるし、臆病な面があっても想いを伝えるためにはつかみかかる(でも手は震える)んだよなあ。あーーかっこいい。たまんない。 「家」の話が出てきたけども、「夢を語り合える仲間」とか「こんな時間がいつまでも続きますように」とか、信頼できる友というのは大きな力になるんだよねえ。裏切りがあたりまえにある時代、今以上にそうだったのかもしれない。文化祭や体育祭を全力で頑張ったからこそ乗り越えられる壁がある、部活で頑張る仲間の姿を応援したからこそ自分も頑張ろうと思える、だから全力でやろうよなんてことを仕事でよく言うんだけども、なんかそこに繋がるよね!?!?と生意気にも思ってしまった。相手が考えていることがわからなくても、一時的には敵味方にわかれても、その人自身を信じているからこそ出てくる言葉や行動がたくさんあってたまんなかったんだよなーー!だから、実は家康に通じていた、早く本気になってほしい、PTSD(多分)で苦しむ仲間をサポートする、殴られる、罵倒しろと言う、真意を伝えようとする、あれもこれもそれもどれもぜんぶ根底に信頼があるから、「家」を信じているからってかんじがして、もーーーーーーーー好きだとしかいえない。気持ちが言葉にならない!だからこそ甚内が裏切ったと思い込んで怒ったり、助右衛門が敵方でありながら戦えることに喜んだり、市松のそのあたりがむちゃくちゃよかったんだよな。 そういえば誇りのために死ぬとか死を覚悟したからこそ力以上のものを出すとか、そういう歴史の中で出てくるエピソード、今を生きるわたしにいまいち理解できないんだけど、助右衛門のところで「異様なまでの自尊心」という言葉が出てきていたな。戦国時代はなんかそうかもなあ、とわたしは深く考えられないからそう言われるとぼんやり思うんだけど、幕末でもよくでてくるそういう話も、異様な自尊心から出た誇りのために腹を切ることができるのかなあ。時代が変わるとまた変わっていくのか、どうなんだろう。 三成は戦のない世を作るために命をかけてできる限りの策を練って準備をしたからこそ最後まで諦めず活路を見出そうとして、戦の中で腹をきらずに首を刎ねられたのかな。ああいうふうに頭や力のある人が死んで時代を別の人物が作っていくっていうのはなんなんだろう。わたしはどうしても元々三成寄りだからそんなことを思っちゃうけど、家康は家康で目指したい世があってものすごく頭がいいんだよね。志々雄さんがいってた「時代が選んだ」ってのを思い出しちゃうけど、やっぱりいろんなものが家康の方が上だったのか、そのいろんなもののなかにはもちろん運もあるんだろうけど。で、わたしがしらないだけでたくさんのものすごく力のある人たちが歴史の中にはいて、彼らは彼らの考えで動いていたんだよなあ。と思うとウオオオとなる。そのなかの一部の人たちだけが教科書に載ってるんだよねえ。やはり敗者がいたからこその今だということを忘れるなよ……と思ってしまう。 権平が凡庸だと気付いてしまったからこそ頑張れなくなるっていうの、わかるなあ。自分は特別ではないと悟ったからこそ、偉大な仲間を通して自分を大きく見せようとするのとか、誰にでもあることでは??そこを指摘されて不貞腐れることなくきちんと立ち直れるのがすごい。権平は凡庸ではないよ。わたしはきっとそんなにまっすぐ生きられないもの。 あーなんかもっとたくさん思ったことがあったはずなのになあ!!! しかしこの本の三成は誰よりも友を信じていた人だったんだろうなあ。いつかわかってくれるという思いで様々なものを託している。でもわかんないならそれはそれでいいとも思ってそう。だからこそ誰よりも優しいんだよねーーそう評価されてたもんね七本槍にも。ほんと、「解っている」とか「辛かったろう」とか「悔しくなかったと思うか」とか、言われたら泣いちゃうよ。なんだろうなあ、この本の三成は「不器用な人」ではないよなあ。「できない、ではなく、嫌いだ」のあたりもそうだけど、あえてはっきり言っているのだよなあ。かっこいいなーー。質問するときっちり説明してくれることも、自分の中で善悪を判断すべき線がしっかりとあってそれが揺るがないとこも、だからといって他者を理解しないわけでもないことも、なにもかもかっこいい。ほんと、石田三成を好きになるしかないし、言葉がまとまらないのも仕方ないよね。 わたしも石田三成のようでありたい。けど、いろいろとグラグラの平々凡々で中の中だから、またこの本を読んで、かっこいー!!そうありたい!!!と己を少しだけ正すことしかできないだろうな。
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