
Miyuki
@miyuki_i
2026年6月29日

そして砂漠は消える
マリー・パヴレンコ,
河野万里子
読み終わった
10代がえらぶ海外文学大賞、ノミネート作品
フランスのYA作品
文明が滅びて砂漠化した未来の世界
野菜もなく動物もいないので、ハンターが木を狩り、それを売ってプロテインバーや水ゼリーや酸素ボンベを手にして生きている
木は地下の穴にあり、ハンターたちもなかなか見つけることのできない貴重なものになっている
サマァは12歳の女の子だが、男だけに許されたハンターになりたくて、こっそり狩りについて行くが、砂漠で迷子になり穴に落ちてしまう
穴の中でサバイバル生活が始まるが、そこで大きな木の存在に守られて、その大切さに気づいていく
樹皮の肌触りや、木陰の心地よさ、雨のありがたさなど、サマァを通じて、当たり前の自然が新鮮に感じられる
かつてはサマァも木を切るハンターに憧れていたのに、木に出会ったあとは、ハンターの行動が野蛮で信じられないものに思える
経験を通して物の見方が変わっていく、そして耳を傾けることで新しい物の見方が受け入れられるようになる
そうやってわかり合えない人同士も変えられる、と希望が持てる作品
著者のあとがきも素敵
砂漠で出会う人は、知らない人でも大切にもてなすというお話
豊かさとはなんだろうと考えさせられる