
雨
@ametrine
2026年6月29日
黄昏の岸 暁の天 十二国記
小野不由美
読み終わった
魔性の子の十二国側の話。泰麒が蓬莱に再び行くことになる理由がずっと気になってたんだけど、なるほどね…とんでもない騒ぎだったんだね…
「他国を救ける」という行為が場合によっては天の理に触れ断罪されることがある….というのが今回一番の驚き。だからこの世界の国々は基本的に他国に介入しないんだ、と腑に落ちた。
なぜ天は戴を助けてはくださらないのか、という李斎の悲痛な叫びに「自らで救うしかない」と言い、国家間で助け合えるような仕組みを作りたい、前例になれないかと動く陽子がすごい。他国を救うことはいつか同じことが起きたときの自国のためにもなる、と先を見据えた動きができるのはあまりにも王だ。
驍宗に先見の明を感じ、その決断力と実行力を見て李斎が「器が違うと思った」と語っていたが陽子にも同じものを感じるなあ。
それから蓬莱側、高里の周りであれほどの惨事が起きる理由がこの巻で明らかになってすっきりした。
血を厭う麒麟の前でここまでするか…!?と疑問だったんだけど、使令は目を塞がれたような状態の中で必死で敵から麒麟を守ろうとしただけだし、麒麟はそもそもほぼ人間になってしまっていたせいで血で穢れていく自覚がなかったんだ。
間に合って本当に良かった。
終章では、内宰らを信用できないと判断した理由について理路整然と述べる浩瀚が印象的。
「逆恨みのあげく、剣を持ち出すような者の意見に、耳を傾けるだけの理があろうはずがございません。」
人の言動や行いは常に誰かに見られていて、そこからその人となりが判断され処遇が決まる、という言葉に思わず背筋が伸びた。
泰麒は無事取り戻せたけど驍宗は?無事なの?どこにいるの?今どうなってるの!?という気持ちでいっぱいです。次の話で書かれる???
驍宗と泰麒が無事再会できることを祈りつつ次巻へ!


