
図書館マン
@tosyokan-man
2026年6月29日
さびしさについて
植本一子,
滝口悠生
読み終わった
図書館本
「さびしさについて」というタイトルが気になって借りた。写真家・植本一子さんと芥川賞作家・滝口悠生さんによる2022-2023年の往復書簡。
時期的にコロナだったこともあり、内容はお互いの家族にまつわる話がほとんど。タイトルの「さびしさについて」は植本さんが書いた手紙のうちのひとつ。母と打ち解けられなかった寂しさ、成長して親離れしていく娘たちへの前向きな寂しさなどについて書かれている。
ページをめくってもめくっても、お二人から我が子の話が続き、若い私は次第に子育ての苦労話を聞かされているようで……。
読んでて徐々に嫌気が差してきたのだが、月日が流れると二人の生活にも変化が出てきて物語として読めるようになってきてからは面白かった。
パートナーと別れた植本さんを気遣うようになった二人の娘や、一人になって始めて自分の周りには助けてくれる人がいたんだと気づけて泣いた植本さん。
滝口さんは、二歳になった娘友達の間に起こる諍いが、しばしば大人社会の陰険なソレと似てきていることに気づき、日本社会の影響を娘たちも受けていることに居たたまれない気持ちになる。
植本さんも滝口さんの存在も正直私はあまり知らず、タイトルだけで読んでいたのだが、無事最後まで読めてよかった。
