ぱぴぷぺぽん "多類婚姻譚" 2026年6月29日

多類婚姻譚
多類婚姻譚
凪良ゆう
ネタバレ含みます。 凪良ゆうさんは1番好きな作家さんで刊行されている本は全て読ませていただいています。久しぶりの新作でワクワクしながら読ませていただきました。 今までの雰囲気とは少し違っていて、読んでて重い、複雑といった感想が最初に浮かんできました。 多様性だとか、セクシュアリティだとか、男女平等だとか、世の中が重層的になって、逆にそれらの多様性を容認しないと非国民みたいな1つの価値観に集結しているこの社会を描いた内容だと感じて、社会ってめんどくせぇと思いました。 4章の朱里みたいに常に言葉尻を捉えてくる人もいるだろうし、1章の華と樹のように自身のセクシュアリティに対する相手の反応にすごく敏感な人もいるだろうけど、詰まる所、1章の華の母親が言っていたように、「理解してほしいなら気を遣う」ってことが互いに大切なんだろうと思いました。 この本を通じて凪良さんが何を伝えたいのかを上手くキャッチすることは出来なかったのですが、自分なりに大人として、社会人としてどう人生と向き合っていくのかを改めて考えさせられる作品でした。 個人的には凪良さんらしくない作品だと感じたので、この作品をきっかけに凪良ゆうさんを知った方には、他の作品も読んでみることをおすすめしたいです。
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