まち "湯気を食べる" 2026年6月29日

まち
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@c05
2026年6月29日
湯気を食べる
湯気を食べる
くどうれいん
再読。 ----- 食に興味がないんだねと言われることが多いけれど、そういうつもりはない。どうせ食べるなら美味しいものを楽しく食べたいだけで、それが出来ないほど余裕がない時はもう食べなくて良いやとなってしまうだけだ。 大学時代、色んなことを引き受けすぎて、ろくな食事をせずに紅茶とたけのこの里ばかり食べていた時期がある。心配した友人は、私の家によくごはんを食べに来ていた。私がごはんを作る間、本人は就活に向けた勉強をしていた。食べ終わると、私が片付けている間にコンビニでデザートを買ってきて、グレーテルのかまどを観ながら一緒に食べた。冷静に考えるとおこがましい友人である。でも不思議とその日はよく眠れた。彼女は自炊を全くしない人だったが、私に自炊が、そして誰かと食べるごはんが必要だと勘付いていたのかもしれない。自炊は調律、なのだろうか。 組織で働くことを辞めてからずっとうっすらとした不安があって、前より時間は作れるはずなのに、関係ないことをしている時間にはソワソワして、読書からも食事からも睡眠からも距離を置いてしまっていた。今日こそは、ちゃんとごはんを食べよう。
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