eye "みんな、好きが下手" 2026年6月30日

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@ulala_
2026年6月30日
みんな、好きが下手
遅読なこの私が、数日で読み終わるくらい、軽いタッチですらすら読める小説だった。水飲んでるのかってくらい。上善如水かってくらい。グイグイ読める。 三田誠広の「僕って何」とか、保坂和志の「プレーンソング」とか、その時代の少し無気力な若者を描いた作品が好きなんだけど、この小説はまさに、現代のよくある若者の一人を描いた作品だと思った。 でも、いつの時代も若者は同じようなものだと思った。環境やツールが違うだけで、だいたい同じような人種で構成されるんじゃないかな。 ジン太は本当にまっすぐでいい人だ。明るく問題のない家庭で育って、その家庭環境が自身の性格にもちゃんと反映されてる。自己肯定感が高くて、誰とでも仲良くできるタイプ。 それゆえに、ナチュラルにデリカシーのないところがあるんだけど、なんとなく許されてきて、本人もあんまり問題にしてない感じ。 大学生の今の失敗や失恋は、通過儀礼のようなものだろう。ごめんやありがとうが言えない性格も、反抗期のようなもので、時が経てば素直に言えるようになるのだろう。 社会に出たら仕事もつつがなくこなして、同じような問題のない人と結婚して、家族仲もずっと良くて、良い人生を送るのだろうな。ジン太からは、そんな明るい未来が見え隠れした。
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