"BUTTER" 2026年6月27日

雅
@miyabi_
2026年6月27日
BUTTER
BUTTER
柚木麻子
気になってた作品。 思った以上ずっとバターの話をしてる。料理好きだから、料理の描写はとても惹かれた。好きではなくても、語彙が素晴らしいので想像するのが容易く、食欲を否が応でも掻き立てられる。 初めは、カジマナにも里佳にも入り込めず、なんとなく読むペースが遅かった。しかし気づいたら、早く早く続きを、となっていた。里佳がカジマナの虜に気づいたらなっていたように、自分もこの作品に知らない間に絡め取られていたらしい。 カジマナの事件の真実を暴く、カジマナの生態を知るうちに、自分の現在過去とも向き合わされる里佳と怜子。 カジマナという一人の女が見るルッキズムやフェミニズム、性別による社会での生きづらさを理解体験する里佳と怜子の二人の女がいかに現実社会で生きていくか、再生し直すかを描いた作品。 気づいたら、彼女らのようにこの作品にハマっているゆっくり回る毒薬みたいなお話だった。 とりあえず料理の描写がすごくリアルで、作る過程も出来上がった時の感動も食べた時の五感も、全て言語化されててとても良かった。毎度食欲そそられる。 生きづらい世界で誰とどう手を取ってどうやって生きていくのか、最後は少しほっこりする終わり方。 私も七面鳥を焼いてパーティーをいつか開きたい、いつまでも開けるような大人でありたい。
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